2015年11月29日日曜日

ハナダイでかまぼこ作り

ハナダイでかまぼこ作り

2015/11/29 片貝直栄丸


今週は「蓮沼海岸に行きたい」という方と予定合わせをして片貝に出勤してきました。片貝の朝は早く時間合わせが出来なかったので行きは別行動、帰りに道の駅オライで合流ということになりました。

因みにオライっておらの家という意味なんだそうですが、ご近所の特産品が沢山並んでいて中々楽しいところでした。

片貝と言えば、定番はハナダイ。今の時期はヒラメ船も盛んですが、ヒラメは今年既に2ボウズ1キャンセルと縁が薄く、直栄丸でハナダイを釣ることにしました。

ただ、ハナダイは食味的にはあまり好きな魚ではありません。特に今の時期は産卵後、食べ方に少し工夫が必要な時期のようです。
そこで思いついたのが、ハナダイのかまぼこ挑戦。お正月も近いですし、もしうまく作れればおせちの一品になるかも知れません。


集合は4時半、3時半過ぎに港に到着して左艫よりに席を取りまました。4時過ぎに船に明かりが灯り、船長に挨拶して支度をします。水深を聞くと30mぐらいということで、手巻きでいいですかね?と確認すると「十分、十分」ということだったので手巻きリールにしましたが、振り返ってみると浅場でもコマセ打ち返しを頻繁にやる釣りでは、私のようなものぐさには電動リールが必須でした。

5時出船。40分ほど走り、まだ暗い中「そろそろ始めます」というアナウンスでキャビンから抜け出して仕掛けの準備。自作2号2.5mのハリスにからームツ針10号3本針でスタート。餌は支給のオキアミです。他にアオイソメ、赤イカ、ヤリイカを持って行きましたが・・・。

指示棚は25mから15mまで、コマセカゴが下は全閉め、上を1/3~半分ぐらい開けて棚下から棚上まで誘いアタリがなければ再度棚下から誘い上げて、ダメなら餌確認してコマセ打ち返し、というのが船長からの通達でした。

暫くしてぽつぽつと釣れ始めました。

仲乗りさんが巡回してきて「いい型でしょう。船長、型狙っているから。数は出ないよ。数狙いとは違うから。」

5匹数えたところで、移動。
「23mから下に下げないで。下げると小さいのしか喰わないよ。」でスタート。

朝一と変わり、バラシや食い逃げも増えましたが何とか5匹追加できましたが、後がいけませんでした。
最期2時間は全くアタリなし、結局ハナダイ10匹とウマ1匹で終了。もうちょっと釣りたかったのですが食材としては十分でした。


この日は仲乗りさんから色々ご指導ご鞭撻を頂戴しましたのでメモしておきます。

・(私の持参餌見て)「色々持って来たね。これヤリイカでしょう?もったいない。包丁持っているから切ってやるよ。喰った方がいいよ。これ何?赤タン?これは無駄。アオイソメは有り。やってみたらいい」

・(私のシャクリ方見て)「旦那さんのシャクリ方違うよ。ちょっと貸してみて。(お手本みせて)ほら、ちょっと違うでしょう。ゆっくり静かには基本だけど、旦那さんのはちょっと小さすぎる。」

 棚下2mぐらいまで下げて、仕掛け分巻いて大きく23回煽りながら糸を巻いて、そこから静かにシャクる。シャクリはゆっくりと。(途中のアタリを取るため)ただし、竿先が動かないとコマセが出ないので幅は竿の調子に合わせる。

・「数は欲しければ、棚下げてシャクッていれば、ちっちゃいのが鈴なりになるよ。」

港についたのが12時20分ごろ。12時半待ち合わせだったので、急いで清算とご挨拶済ませてオライに向かいました。

オライは、地元の特産品が沢山あり、色々目移りしましたが私は生麹をお買い上げしました。


帰ってからもう一頑張りです。

ハナダイ10匹、ウロコ引いて、3枚に下ろしてそのうちの4匹分を使ってカマボコ作りスタート。

1.      1.先ずは腹骨を漉き、5枚切りにして中骨を取ります。その後皮を引きます。

2.     2.出来た白身をざく切りにして、水に晒して脂や臭みを抜きます。
水晒しは、やればやるほど雑味はとれますが、旨みも抜けます。
今回は2回。

3.      3.さらし布巾で水気を取り、重量を計ります。540
その1-2%の塩を計り、一緒にフープロに投入してすり身を作成。
今回は7gにしましたが出来上がりがちょっとしょっぱかった。

4.     4 .すり身を裏ごしして、仕上がりを良くしようと試みましたがあまりの粘りで断念。
これは今後の課題。

5.     5. すり身をラップに包み巻きすで形を整えて室温で1時間ほど放置。
今回は45分ほど

6.      6.20分蒸して、冷水で冷まして出来上がり。

出来栄えは、 一言マイウーでした。

幾つか今後の工夫材料はありますが、ブリブリシコシコは上等なかまぼこそのものでした。
単品でというよりは、お蕎麦とかお雑煮のあしらいにお似合いかもしれません。

反省点
・少ししょっぱかった。この原因は塩の量が多かったということも考えられるが、塩分の化合反応程度が低く、塩が塩で残ってしまったという可能性もある。塩を少量の水に溶かして浸透度を上げる、すり身の肌理をよりなめらかにする、などがポイントか?

・裏ごしできれば、カスを除けたり空気を抜くことが出来る。普通の濃し網だと粘りがありすぎて無理。
 かといってすり鉢で当たるのも体力的に無理。粗目の網などが使えないか?


2015年11月23日月曜日

久しぶりの伊豆でライトキンメ

久しぶりの伊豆でライトキンメ

2015/11/24 福浦よしひさ丸


先週は、「銚子で無料のサンマが食べたい」という方の送迎を兼ねて銚子でヒラメを釣る予定でしたが、シケで船が出ず。





今週は前々から久しぶりの東伊豆方面での一泊旅行を予定していて、二日目は例によって単独釣行を計画。
事前リサーチしたら、遠征船を除くとほぼワラサ一色。ワラサ、釣り味は楽しいのですが沢山持って帰っても食べきれません。ということで敬遠。
三連休最終日、帰りは渋滞ということもあり、宿から戻ること60kmの福浦港よしひさ丸さんにお願いすることにしました。種目は初島沖のライトキンメです。


福浦港は初めての港。真鶴半島西のつけ根に位置していて幹線道路至近で便利なのですが、駐車場にやや難がありました。

付近の道幅が狭く、民家が港近くにまであり、駐車場は港内にある有料駐車場一か所に限られるようです。料金は1000円。よしひさ丸ではあとから500円割り戻してくれますので料金はまあいいのですが、船の場所が駐車場とは港湾を介して反対側、道のり200mぐらいあります。深場の道具は結構嵩張りますので行きも帰りも行ったり来たりで結構いい運動になります。


さて、この日は集合5時。少し早目に到着して駐車場のおじさんに料金払い、20分ぐらい前から支度始めて  !。

「ない!」電動リール(BM9000)とそれを装着した竿のバットを忘れてきてしまいました。

慌てて船宿に電話して、「竿貸してもらえますか?リール忘れてきちゃって」
このリールの出番の時には何か忘れ物しがちです。前回は太郎丸で、リールのコード忘れたし。

でも、この日は忘れ物したことが却って良かったかもしれません。
禍福はあざなえる道糸の如し。



5時少し前に船に明かりが灯り、船長に挨拶して竿を借ります。2m250号のゴクスペとBM4000のセットです。道糸はたぶん8号でしょう。
因みによしひさ丸はロッドキーパーも磁石版も備えつけてあり、持参は不要です。

この日の釣り客は私が左舳、もう一方が左艫、以上でした。深場で人数2名って最高のコンディションです。
事前に針は10本前後、錘は250300と聞いていましたので、先ずは欲張って12本針、錘は300号で準備しました。餌は支給の赤く染めたイカタンです。

いつもは何かスペシャルな餌を準備するのですが、時間がちょっとなかったこともあり支給餌に望みを託します。それと、この日のテーマは多点掛け。いままで、キンメは何匹か釣りましたが総じて単発で多点掛けしたことがありません。なのでこの日は最終的な数は問題にせず、兎に角多点掛けを追い求める、そのためには船長からの「はい上げましょう」コールがあるまで粘る事に決めていました。


ゆっくり目の船足で初島沖の漁場に到着。6時半に第一投スタートです。
やや風あり、やや波高しでややハードでしたがなんとか全針海の中に沈んでいきました。

250mぐらいで着底。そこから1mぐらい上げて待ちます。捨て糸が3m、ハリスが70cmですから一番下の針が3mから4mぐらいのところにいる勘定です。

置き竿でしばらく待ちますが反応なし。そこで仕掛けを上げ下げしてアピール。しばらくしてガッガッというアタリ。ここからが本日の課題です。待ちます。待ちます。待ちます。

「はい、上げましょう」

で、ゆっくり目であげてきたら、上の方のハリスは道糸にグルグルと絡んでいます。これは下に魚いるはず・・・、だったのですが想い空しくスカ。一番下の針の餌がなくなっていましたのでバレてしまったのでしょう。

仕掛けがグジャグジャになって交換のため二投目はパス。


三投目。またガッガッ。船長から「アタッたね」で、(然り)と大きくうなずき返します。そしてまた、待ちます。待ちます。待ちます。

で、やっと型を見ることができました。


その後もポツリポツリと上がり、最終的には7枚。1枚はバラしましたが3点掛けもありました。








水面バラシが3枚あったのでそれが上がっていればツ抜けでしたが、目標は5枚でしたし型も近海キンメとしては十分に満足できるサイズでしたので大満足です。

多点掛けを狙えば、先に掛かった魚の針穴が広がったりでバレる可能性は高くなりますが、それでも多点追うのがキンメなんでしょうね。今回でやっとキンメ釣りした気分になりました。

「ここ2、3回は少し調子が落ちているんだよね。でも型がいいから5枚も釣れれば御の字だよ。」と船長。

「お借りした竿のお蔭です。竿忘れてきて良かった。」と満留和。


そうなんです。この日の釣果は借りた竿のお蔭です。素人の私でも「なるほど、キンメの竿の調子ってこういう竿なんだ」とわかるほど扱いやすく、多点掛けもしやすい竿でした。錘乗せた状態ではやや先調子なので置き竿でも底取りがやりやすく、負荷に応じて胴に入るのでウネリを適当にいなしてくれますし、何匹掛かっているか目検討できます。









反省点もいくつかありました。
一番の気づきは仕掛けのこと。
最近、仕掛け枠順巻きの多点仕掛けをやっと自作できるようになりましたが、使ってみていろいろ気が付くことがありました。次回それらの確認ができたら、作成手順をまとめ

2015年11月1日日曜日

一潮ごとに小さく?チビイカ

一潮ごとに小さく?チビイカ

2015/10/31浦安吉野屋


先週タチウオ行った時、金谷沖にイカ船が固まっているのが見えました。一之瀬丸とか吉野屋とか。
(あれに乗りたいな)ってふっと思ったら、今週はその船に乗っていました。
少しお休みしたら?というアドバイスもありましたが、衝動のままに。

6時半出船で、キャビンで少しお休み久里浜の煙突が見えて来たところでそろそろかな?と思い準備していたら、「沖に行くんでまだ30分ぐらいは走りますよ~」とアナウンス。
城ヶ島を過ぎて洲崎の少し手前ぐらいでスタート。水深130m、前回より大分深くなっています。
「イカがちっちゃいですからね~。チョンチョンぐらいしかアタリでませんからね~。」
「イカは入るはずですけど、アタリとれないと釣れませんよ~。」
一投目からアタリは出ました。
が、途中バレ。
二投目で一杯ゲットしましたが、後が続きません。
ビミョウですが、アタリは取れました。
船長からも何度となく「まだ反応でてるからね~」とか「反応出っ放しだよ~」とかの案内が出て、結構大流しが多い日だったのですが、当たって巻いてくると最後はバレて、何処とやらへ~の繰り返しでした。後半はさらに深場も狙い、一番深いところは170mぐらいまで。
取り込みができたのは、アタリ3回に1回ぐらいの割合。
11時を回った時点で5杯、最終的には8杯で終了。

海は凪いでいたのですが、水深が深く、サイズが小さいので中々難しい釣りでした。
多点掛け成功と確信し慎重にあげて来たら、みんなバレて上がってきたのは足や墨がついたツノだけとか、これも多点掛け確信で上げてきたら途中でサメ(多分)に仕掛けトップから引っ手繰られて仕掛、錘ごとロストとか、サバに振るい落とされたりとか、フラストレーションは結構溜まりましたね。

色々試せて、学習できたことも多かったので次につながるとは思いますが、それにしてもイカがどんどん小さくなって行くってどうなんでしょう?

(学習したこと 備忘録)
・シマノのリールは楽釣モードになっていることをきちんと確認すること
・バラシが多い時は、スピード調整をこまめにやること。スピード調整でだめな時にはドラグ調整もすること。特に波がある時は、遅すぎても船が下がるタイミングでばれてしまうので、スピードを下げずにドラグを調整してコントロールすることが必要。
・中錘は付けた方がいいかも。今回は中錘25号、20号、10号、なしといろいろ試したが、10号ぐらいならチビイカ1杯でもアタリはとれる。ただし全体の錘の重さを合わせていないと一斉投入の際に落とし負けしてしますので注意。
・しゃくりは、ツノ動かし/聞き/止め/シャクリ/をきちんとやること。雑にやるとアタリを逃す。
・雑誌にエダスは長めにとったほうがいいと書いてあったので、最初使った仕掛けはエダスが15cmぐらい。サメに切られてから通常の10cmぐらいの仕掛けにしたが(長エダスは1組しか用意していなかった)、長エダスの方がアタリが出やすい感じがした。もちろんエダスの長さに応じたシャクリを意識する必要はある。
・自作特製ツノは結構イカが抱いてくれました。これも1本しか用意せずサメにやられてさよならでしたが次回も試す価値ありそう。
・深場は棚を広めに探る必要がある。ツノ数増やすか、ツノ間広めにするか。
・仕掛けの幹糸、太めのナイロンハリス(安いから)でためしたけどダメ。海中では問題ないが、張りが弱いので船べりの取り回しが難しくなる。腰の強い糸を選択すること。
・ツノの変化でイカは抱きつく。どんなツノでも変化させないとイカは見えない。ツノを動かすのが一番シンプルな変化。ただし変化はそれだけではない。