2015年1月27日火曜日

今年はイカ修行の予感

今年はイカ修行の予感

船宿 江の島 でいとう丸
釣果 ヤリ7杯 スルメ4杯 マルイカ1杯

江の島方面に御用があり、その界隈で船宿をリサーチ。いろいろと迷いましたが江の島でいとう丸に決定、またイカ釣りに行くことにしました。

江の島周辺には、島入口の片瀬、鎌倉寄りの腰越、そして江の島の漁港がありますが江の島漁港の船宿は、でいとう丸一軒だけなんだとか。

予約の際、集合6時半出船7時と聞いていましたが、少し早目の5時半過ぎに到着。港脇の宿には明かりがついていて、中に入ると常連さんとおぼしき方々が既に到着して談笑していました。
座席ボードには、そのグループ4人が右艫から並びで入っているだけでしたので左艫を選びました。

でいとう丸さんの船長はロックンローラーでも名を馳せていて有名な方の様です。宿には普通船宿ではあまり見かけないギターが飾ってあります。そしてでいとう丸には、船長と並んで有名な方がいます。はなまるさんという猫。
はなまるさん、この日も宿にいらして私の相手をしてくれました。

6時半、船長が到着してみなさん三々五々受付を済ませ、港前に移動、船長を待って船に乗り込みます。
この日の客は8名、大型船なので片舷4名はゆったりノープロブレムでした。
洲崎から白浜方面は景気がいいみたいですが、ご当地相模湾はこのところ少し模様が悪いようで、客足がやや湿り気味なんでしょうか。沖で一緒だった僚船も皆凸凹でした。

そうそう、僚船といえば今日は沖でピンクの出で立ちで有名なイカ釣り師を見かけました。あの方、前の日もスルメ束釣り(100杯超え)していたようですが、この日もズラズラとイカを干してらっしゃいました。
イカ船の釣果で景気のいい数字はああいう上位1%クラブの方達が弾き出す数字ですから、庶民はそれに惑わされてはいけません。(アベノミクスみたい)

この日の釣果はイマイチでしたが、潮も素直だったようでお祭りもほとんどなくのんびりと楽しむことができました。

最初は、ここのところ少し模様のいいスルメ狙いということでしたので14センチ角直結をチョイスしました。事前に仕掛けは色々準備したほうがいいということでしだったので、スルメ用の18センチ角の直結仕掛けやブランコ仕掛けも用意していましたが、考えるところがあり試してみたくて14センチ角にしてみました。

最近ツノのサイズの意味に疑問が湧き色々試してみたくなったのです。
スルメは18センチ、ヤリは11センチといいますが、角を躍らせるテクニックのない私レベルの操作では角のサイズはあまり関係ないような気がしています。

実際、18センチの角にヤリイカも掛かって来ますし、11センチにスルメも喰ってきます。
棚の違いはあるみたいですが、スルメとヤリが混じることもあり、まあそういう二兎を追うスケベ根性もあって、14センチを試してみました。

この日は前半はスルメ狙いで200m-230m立ちで棚150-180mぐらいを狙い、後半ヤリ狙いは180m-200m立ちで底から10mぐらいでした。

で、1投目から来ました。棚の下まで落としてシャクリあげていくとグイッ。
スルメはここまでは大体出来るようになったのですが問題はここから。追い乗りと取り込み。
乗っちゃった!の追い乗りはありますが、乗せた!の追い乗りは未だ出来ていません。でもここは最初の1杯目、欲はかかずに即巻き上げします。
100m付近のグイグイをいなして、無事巻き上げ竿を立て仕掛けを握ります。

と、その瞬間重さが消えてしまいました。
またやっちゃった、取り込み際のバラシです。
嫌な展開でスタートでした。追い乗り訓練を考えていましたが、予定を変更して取り込み訓練となりました。

凪なので直結日和でしたが、ポツンポロポロ、ポツンポロポロ、という感じでバラシ多発です。
途中、取り込みの際に角がポキンと折れてしまいました。角の先のハリスを持っていたので事無きを得ましたが、ここで18センチ角に変更。大釣りした訳ではないのですが断言は出来ませんが、感触としては私レベルの腕では18センチも14センチもそれほどの差はない。ただし、特にスルメ直結の場合には角や仕掛けの強度を十分に担保することが必要というのが結論です。

それから、ポロポロ多発は少し巻き上げの速度が遅かったのかもしれません。
直結の場合、船のローリングと竿のしなりでの上下以上のスピードで巻き上げなければいけません。←これ後から気がつきました。少し慎重すぎたかもしれません。それと取り込みの際、仕掛けを握った一手目は大きく引かないと船の下揺れに対抗できません。と、何となくわかっただけでも収穫でした。


スルメが4杯を数えたところで、仕掛けを11センチブランコに替えてみました。スルメは塩辛用で十分と考えていたのと、「スルメの場所でもヤリイカもいるはず」仮説を検証したかったからです。
この日は船中もあまり盛り上がっていず、と同時にサバも回っていなかったのでやるなら今かな?という感じでした。

結論からいうと、この実験は失敗でした。ヤリイカが釣れなかったということもありますが、底から40-50m上の棚でスルメ狙っている時に底まで落としてヤリイカ狙うのは効率が悪いですね。この仮説検証は次回以降に持ち越しです。

そんなこんなでスルメの部が終了して、小移動の後ヤリイカの部がスタートしました。底は少し浅くなって150-180立ちぐらいで底を狙います。

仕掛けは先ほどの延長で11センチ角ブランコ8本仕掛。サバ対策用に4本仕掛けも用意しましたが、この日はサバは回っていなかったので角数多めでやってみました。直結仕掛けはスルメでもポロポロですからヤリイカでは封印です。

ヤリイカの部の本日課題は「アタリの確認」でした。前回萬栄丸で何となくわかったヤリイカのアタリをきちんと取れるようにすることです。やり方は(当たり前ですが)、竿先を小ヤリイカの微妙なアタリでも取れる位置まで上げて、竿先の動きを確認するということです。今までは見よう見まねでやっていたので良くわかりませんでした。というのも竿先のアタリは竿の作りや調子によって全く異なるからです。メタルトップなどの高級竿なら多分水平程度の加減でもアタリが出るのではないかと思います。そういう仕草を見てマネしてもアタリは取れませんね。自分が今使っている竿できちんとアタリを取ることが重要です。

因みにマイロッドは「がま船 tidestar ヤリイカ210」、今でも店頭に並んでいる安くはない竿です。(といっても、私はヤフオクでお値打ち入手でしたが)
ですので、先ずはこの竿できちんとアタリを取れるようになることが課題です。

で、結論ですが、その竿にあった位置できちんと確認すれば、船の揺れではないヤリイカの微妙なアタリを目で確認できるということがわかりました。
この日はヤリイカの部も数的にはパッとしませんでしたが、アタリの確認はほぼ完ぺきだったのではないかと思います。
というのも、当たってるかな?と思ってあげたらスカだったとか、アタリが無いと判断して、落とし直しを繰り返して「はい上げて」の船長合図で上げたら仕掛けに墨が付いていたとかイカゲソの切れ端が付いていたとかの、ヘタ丸出し挙動がこの日は全くなかったのです。

巻き上げ途中のバラしや、抜きあげの際のポロリは相変わらずですが、アタリがとれるようになった (かな?)というだけでも大分進歩したような気がします。

それと、誘い方。これも事前に「こうすればいいんじゃね?」仮説を立てて実践してみました。これについてはもう少し検証が必要なので次回まわしにしますが、「釣れた」ではない「釣った」感触を掴めたような気がします。
「ダンス-ステイ-お伺い、ダンス-ステイ-お伺い」

数は出ませんでしたが、200m底のマルチャンのアタリもとれましたし、お祈り(追い乗り)作戦も実践出来ましたので、満足な釣行でした。

港について船長にご挨拶して帰路につきましたが、常連さんたちは残って船長と一緒に船の掃除していました。
いい船ですね。


契りおきし 水辺の苫屋に まどろみぬ 夢路は飛鳥 斑鳩の里
(何のこっちゃ?)

帰ってから塩辛名人に頼んで、本場仕込みのスルメ塩辛作ってもらいました。
マルとヤリはお作りでいただきました。ヤリも美味しいですけど、食べ比べるとやっぱりマルかな。

今年はイカ修行の予感がします。

船宿情報↓
皆様御機嫌麗しゅう、船頭でございます(^^)本日前半スルメ後半ヤリイカ、双方いまいちでした。320杯でした、明日も出ますので、お暇な方は是非!

本日の道具
竿 がま船tidestarヤリイカ210  (夢人イカ直結150-150持ち込むが使わず)
リール フォースマスター3000 4号400m巻き
仕掛け 18センチ角8本直結 ハリス8号 角間1.5
 捨て糸5号2mぐらい?(気持ち長め)
    14センチ角8本直結 ハリス8号 角間1.5m 
捨て糸5号2mぐらい?(気持ち長め)
11センチ角8本ブランコ ハリス6号 角間1.2m
           エダス3号10cm 捨て糸5号1.5mぐらい
小道具 先糸12号ぐらい2mぐらい
    ヨリトリリング(浅草釣具オリジナル)
    オモリ 120号 
    中オモリ なし、10号、20号



2015年1月12日月曜日

ヤリイカ泳がせ!  ただけ・・。


今年の釣り初めで、勝山港萬栄丸からヤリイカに行ったことは、先のブログで報告しましたが、実は当初狙っていた釣りものは同じ萬栄丸からの「VIP泳がせ」でした。

 

「VIP乗合ヤリイカを釣ったら即泳がせ ゆったりとVIP気分です」(萬栄丸釣果ブログより)

 

ところが、年末予約の電話を入れたらこのVIP泳がせ釣りは年内一杯で終了しますとのことで、急遽ヤリイカに変更した訳だったのです。ところが、ところが、年が明けたら少し延長しますという告知が出ていて飛びつきました。

 

ヤリイカ泳がせという釣りは、最初にヤリイカを釣ってからそのイカを生き餌にして、真鯛や青物を狙います。生きたイカを丸呑みしてくる魚ですから釣れる魚は大物になるという事と、生きたイカという大型魚にとって魅力的なエサを使いますので釣り方は至って簡単というのが魅力です。こうした生き餌を使った大物釣りは別名ハモノ釣りともいいます。
ヤリイカ船でも、四隅を条件にやらせてくれるところはありますが、素人には中々敷居が高く、こうしてVIP船と称して専用船を出してくれる船宿がいるわけです。

 

大型船で12人限定、どの席でも泳がせ釣りが出来、しかもヤリイカ竿と泳がせ竿2本同時に出してもOKということです。
とってもお得感がありますが、ヤリイカは群れを追いかけて、船の移動-群れ発見で停止-投入-群れがいなくなったら巻上げ-移動 を繰り返す忙しいスタイルである一方で、泳がせはじっくりと獲物を待つ釣りで双方は全く逆のスタイルの釣りものなので釣果的には大漁を狙うのは難しいと思います。そういう意味で御大尽釣りということかと理解しています。また、人数×2倍の竿が出ますのでお祭りは普通の釣りより多発するということも覚悟する必要があります。

 

そんな訳でなるべくいい席(釣れるというより、お祭りしないという意味で四隅希望)を取るべく、夜中1時に出発3時に到着して席札ボード見たらば、四隅のうち左前が残っていてゲットすることができました。

 

5時少し前に船に灯りがともりしばらくして受付開始。スタッフが慌ただしく準備する中、受付を済ませ荷物を積み込み道具の準備。2本竿ですから準備は結構かかります。ちょっと悩んだのは泳がせ竿を出す位置。出来るだけ前にセットしたほうが、お祭り回避になるのはわかっていますが、船の舳先はせり上がっていて波があろうものなら本当に怖い場所になります。
で、後ろの右前の方が出しているほぼ同じ位置にしました。気持ちちょっと前ぐらいの位置です。でも、結果的にはもっと前に出せばよかったと思います。

 

6時15分出船、45分ほどかけて洲崎沖に到着、7時ヤリイカの部から開始です。
船長から、「ヤリイカ釣れたら、泳がせ始めて構いません。後はイカやるのも泳がせやるのも自由です。両方やっても構いません」
「サバはあまり回っていない様なので直結持っている人は直結もやってみてください」ということで14センチの直結でスタートしましたが、乗りません。まわりはポツポツと乗り始めていますので結構焦りました。正確にいうと乗せられませんということで、この反省は後述します。

 

潮回り3度目ぐらいでやっとヤリイカゲット。その後2杯追加で3杯ストックできたところで泳がせ開始です。
泳がせの仕掛けは、ハリス3m親針孫針の2本針、錘はイカと同じ150号で捨糸無し。
期待を込めてイカを海底に送り込みます。棚は底から4-8m位とのことでした。
同じころ、隣で仲乗りさんが客の手伝いでイカを投入しましたが、暫くしてその竿先がフワンフワンとし始めました。
「来た、来た」
で、その竿先を注視していると、ズドンと竿が入りました。そこで竿をキーパーから外し満を持して合わせを入れます。
しかし、外野の私の目にもはっきりわかりました。 
無反応が。
食逃げされたようです。

 

時を同じくして、そのお隣さんの竿も入りました。そして、こちらはうまく針掛かりしてファイト。
振り回され方からほぼ青物確定でしたが何が上がってくるかと観戦していたら、1m級の大きなブリでした。
(時合い到来! 次は誰番? 多分俺。)船中の誰もがそう思った瞬間でした。
勿論私もそう思いました。
棚も取り直しました。

 

でも、それだけでした。
この日は、他には右舷の方が40-50cmのムツを釣り上げただけでした。
2本竿はお祭りも多く、ヤリイカストックが6杯になったところで、泳がせ専念隊になりましたが、上がって来るのは付けて降ろしたイカだけで付録が付いてくることはありませんでした。

 

釣況的にはあまり書くことはありませんが、今回は色々試したことやわかったことや教えてもらったことがあるので備忘録に残しておきます。

 

<イカ釣りについて>
・前回の反省で11cmツノの直結は止め、14cmツノに切り替えた。ツノが大きく頑丈で、そこそこアタリはあるので私レベ
ルではそれで正解と考える。
・底周辺にいるヤリイカを釣るためには、仕掛けが底を這うイメージがいいのではないかと思っている。勿論着底後の一瞬だけではあるが。着底後にすぐ合わせを入れるのではなく、中錘の沈力を利用して糸を送り仕掛けを這わせるイメージを作る。
ただし、ヤリイカで中錘を使うためには、微妙なアタリをきちんと取れなくてはならない。
・ヤリイカ釣りはアタリを取れるかどうかが最重要で、これが同じ場所で釣れるスルメとの違いだと思う。スルメはグイグイ引いてくるのでアタリは取りやすい。
このアタリの取り方は、いい竿を使うのに超したことはないが、大事なことは竿に応じた取り方をするということ。
今日は泳がせで比較的ノンビリしていたので隣にいた中乗りさんの釣り方眺めたり、話聞いたりしたが、なるほどと合点がいくことがあった。
明かしてしまえば当たり前過ぎる話なのだが、竿先を出来るだけ頭上まで持っていき竿先が最も敏感に動く状況にするということ。つまりそれで、か細いイカの引きを取るということ。そして、きちんと頭上まで上げないと判らないアタリがあることも今日わかった。

 
<泳がせ釣りについて>
・今年は大型魚も狙ってみたいと、ワンピースグラス竿を買った。高級ブランドは手が出ないのでgokusupeの150号負荷220cm。舳で使った感じはちょっと硬い感じもしたが、贅沢言わなければ十分だと思う。
どんな竿がいいのか中乗りさんに聞いたら、何でもいいらしい。彼の好みとしてはマダイからヒラメ狙いのムーチングタイプ。根本から曲がるのが好みということ。お客の世話が仕事なので釣りは合間事なので置竿主体になる事も柔い竿を好む理由とのこと。因みにイカも柔い竿でやるらしい。

 
・仕掛けは去年のマグロカツオ用に作った仕掛けとカモシ用に作った仕掛けを転用した。
元々付けてあった針を孫針にしてその上に移動式の親針を結んだ。
親針はヒラマサ12-14号位にPEライン(4-6号ぐらい)をダブルラインにして先ずは外掛け結びで結束。
ダブルラインの一方でチモトを5、6回編み込む。
これを元の仕掛けに結ぶ。結び方は元ハリスにPEダブルラインでクロスで10数回巻き付けていく。
この際隙間を作らずしっかり巻くことがポイント。
巻きつけたらば堅結びで仮留めした後、残ったPEラインで編み付けして端処理して完成。
このクロス部分を指で詰めて縮めると結束が緩み移動可能となり、クロス部分を伸ばすと固定される。
釣れなかったので、まだ未完成だが、少なくとも生きエサ付けるまでは合格。
イカのサイズはバラバラなので、私のような数少ないイカで遣り繰りしなければならない場合にはこうした移動式は必須だと思う。

・イカの付け方は中乗りさんから注意された。親針はエンペラ付近に刺しこれは間違っていなかったが、孫針の位置。
水管付近に打っていたら
 「それじゃ死んじゃうからだめ」
 と言われ、刺し直されたのは水管の裏側、目と目の間の位置。
 それと、そこに針刺そうとすると、ヤリイカもスルメ並みに抵抗して齧ってくるのでグローブは必須。

 ・一緒に連れたスルメからは隔離しておくこと。スルメはヤリイカを齧る。

  生きを良くしておくために、サバなど他の魚との混泳もNG。

 

2015年1月6日火曜日

おみくじは中吉


1月4日
保田 東丸
釣果 マダイ2枚

 

元旦に初詣へ行った時のこと、境内でそばにいた若者グループがおみくじのこと話しているのが聞こえてきました。
「あなた何吉?」
「大吉! あなたは?」
「鼠小僧次郎吉」
「キャハハ」
なかなか面白いこというもんですね。

 

2日イカ釣りに行き帰ってから塩辛作りやらイカを捌き後始末してたら、イカの身の白さが目に残りました。
翌3日、
「白いイカ、・・・・・」
「白があったら赤も無くちゃ、お正月とは言えない」
   ・
   ・
満留和「もしもし、東丸さんですか?あけましておめでとうございます。明日お願いできますか?」
船長「右後ろ2番空いていますよ」
と、いうことでマダイを求め保田東丸に行って来ました。

 

実は、去年暮釣り納めはマダイにしようと考えていましたが、諸般の事情(といっても大した話ではありませんが)で予定が立て難かったことと、師走マルソータさん仕立のイシダイ五目でマダイ2枚上げたので「これでいっか。坊主怖いし止めとこ。」と日和って行かず仕舞いになっていました。

 

3日夕方早めの夕飯済ませ就寝。夜中12時位に位に起きてガサゴソと仕掛けを作ったり、道具支度をしたりして、2時半ぐらいに出発。途中オキアミエサ買いやコンビニに立ち寄り4時半過ぎに船着き場到着。5時を少し回ったところで船が到着し、三々五々受付を済ませ、乗船して支度します。
今日の同志は片舷6名12人。船が大きいので間隔はゆとりがありますが、長ハリスを使うためお祭りは必至。隣近所にきちんとご挨拶は必須プロトコルです。

 

道具は、リーオマスターGM270SとシマノFORCEMASTER2000
仕掛けは上ハリス6-7号6m、下ハリス3-4号4m-、針マダイ針8-9号、下1mから25センチのエダス出しの2本針を用意しました。

 

最近の釣果は小型が多い所為か、出船後に船長からは「ハリスは3号または2.5号で」というアナウンスがあり、下ハリスは3号で通しました。
上ハリスは極小シンーカパイプを1m間隔でつけたビシマスペックでスタートしてみます。
この仕掛けは去年カモシの際に作ったものですが、仕掛けが張って位置のイメージがしやすい(と、思っているだけで錯覚かもしれませんが)ので暫くはこれで試そうと考えていました。
このビシマスペック、使ってみた感じは船べりでの取り回しがしやすいこと、仕掛け投入の際シンカーパイプが指に当たる感触で後残り何mかというのが直観できるということでなかなか便利だと感じました。これで釣果が出ればいうこと無しですが。

 

5時半を少し過ぎて出船、場所は港前なのですぐ到着未だ明けぬる6時スタート。
「棚は33m。仕掛けを棚から6mぐらい落として仕掛けが海中で馴染むのを待って、コマセを振りながら棚に合わせてください。」
「コマセは出し過ぎないように」

 

暗闇での投入ですから、仕掛けの取り回しは万全確実が必要なのと、棚取りを糸の色目を見ずにコントロールすることつまりリールのメーター表示を正確にしておく必要があります。
で、この未明流しは(少なくとも私の座った右舷は)ノーピクで終了。

 

少し移動して潮回りして
「はい、どうぞ棚は75m」

 

この日は港沖が中心でしたが、ポイントポイントで深さが違います。ということは、そのポイントの状況を一早く想像したり状況判断したりするテクニックが必要なのですがまだそこまでには至っていません。

 

何度かコマセを打ち返していると、胴の間寄りのお隣にヒット。
竿の叩きはマダイです。タモを取って待機していると、「小さいですよ」。
顔を見せたのは小型でしたが、タモ取りして無事ゲット。

 

型の大小を問わずこうしてお互い協力しあうというのもマダイ釣りでは大事なプロトコルだと思います。
この日もお祭りはありましたが、総じて「スミマセーン」「アリガトウゴザイマース」の凪で終始しましたから。

 

この方はその後、同型のマダイを2枚とイシダイ1枚を追加していましたが、ハリスが撚れたり気に入らなくなると直ぐ仕掛けを交換します。
そしてその仕掛けは置竿で待っている間にテキパキと作っていました。
私もいつかあんな風に出来るといいのですが・・。

 

さて、私は?というとお隣が釣った後少し経ってから「ピピピ」というリールからの糸出の合図。
ピピピが長ければそれだけ糸が引き出されているので大型、短ければ小型ということになりますが、この時は短めで小型であることがわかりました。
(尤も、タイとは限りませんが)
暮れのイシダイ五目でハリスブチブチがあったので、今回はリールのドラグ緩々で巻上げました。
姿を見せたのは予定通りの抜き上げサイズでしたが、お隣にお返しのタモ入れしていただき無事1枚目。
私レベルにはマダイはホント坊主上等の世界ですから最初の1枚はホッとします。
針は上針に掛かっていました。

 

しばらくして、お祭りがありハリスが撚れてしまい、下ハリスを針ごと交換しました。
交換用のハリスは少し長め(4ヒロ6m)で用意して、その場で長さ合わせるようにしていますが、右舷と左舷に釣果の片寄りが出始めている様子だったのでハリスを1m長く全長11mにしてみました。

 

これがうまくいったのかどうかわかりませんが、再度のピピピ。今度はゆっくりと合わせを入れる間もピピピが続きます。
竿も結構入り、「絶対ばらさない」と心にに誓いドラグ緩々で巻上ます。
しかし、あまり時間をかけ過ぎるので、途中隣の方から「もうそろそろ、ちょっと締めてもいいんじゃない」とか、
船長から「お祭りしてる」とかいわれましたがマイペースを崩しませんでした。
何があってもハリス切れだけは避けたかったので。
で、無事取り込んだのが44センチ1.3kgで先ず先ずのサイズでした。
まあ確かに時間掛け過ぎではありましたが。

 

この後は暫くマッタリタイム。
こういう時間をうまく使えるかどうかが上手い下手の分かれ目なんでしょうが、何しろポケットが少ないので何やっていいのか思い浮かびません。
ボーっとしているとウトウトして来きます。5-6分間隔でコマセ打ち返して棚取りしてのルーチンワーク。

 

釣れない状況というのも色々あります。
付けエサが全く齧られない状況。
サバやソーダに邪魔される状況。
そして、この日のように餌は齧られるが掛からない状況。

 

齧っているのは餌取りかもしれませんが、それを探ったり、見極めたり、外道であれば避けたり、といった工夫があるはずです。
そういう事を少しでも出来るようになるのが、今年のテーマですかね。

 

そろそろお昼に近づき、残りも1時間と少し。眠気も収まって来た時分。
今日はこのまま終わるはずがない、きっと来てくれると気合が入りました。
(こんな気合いだけで釣れれば、釣りなんて簡単なんですが・・)

 

コマセを打ち返して数分のち、

 

ピピピピピ。

 

来ましたよ。

 

ゆっくり大きく合わせを入れますがピピピは続き糸もズルッズルッと出ていきます。
引きを感じならが電動オン、スプールが回り出しますがほぼ空回り状態。
しばらくして少しずつ巻き取り始めます。棚から20mぐらいは1進1退ですが、少しずつ
巻きのほうが優勢になってきます。頃を見てドラグを少しずつ締め、まだ間歇的にある魚の引き
はロッドワークでいなします。
道糸を巻き取り終えビシを掴み残すところハリス10m。
魚の重さを感じながらハリスを手繰っていくと、見えてきました。白っぽい魚体がゆらゆらと。

 

と、その瞬間・・・・・・、
 
 

フッnnnnnnnnnnnnnn.

 

「ばっ、ばれたー」

 

手繰りあげたハリスの先には空しく空バリだけが残っていました。

 

と、タモを準備してくれていたお隣さん、
「タイなら浮いてくる」 と言って海を見渡し、
「おー、あそこ、あそこ」

 

艫の斜め後方20mぐらいのところにポッコリと魚体が浮かんでいるではありませんか。

 

死中に活あり、人生あきらめたらいかん、です。

 

「船長、船長」と呼ぶと船長が操舵室からでて来ます。
で、私が指差す彼方、ポッコリ浮かんだ魚をしばし眺めて一言。

 

「フグだ」 

 

で、操舵室へお戻り。

 

いやー 天国から地獄、そして地獄に仏と降りてきた蜘蛛の糸が途中でプッツンという感じです。

 

騒いだのでまわりの皆さん注目の中、穴があったら入りたい、地獄の釜の蓋閉めたい、でした。

 

お隣さんから
「トラフグだったかも知れませんよ」
とナイスフォロー頂き、少し救われた気持ちになりました。
お隣さん、ありがとうございます。

 

この後は何もなく、終了。
右舷は総じて1枚2枚3枚凸凹という感じでしたが、左舷は爆釣していたようで竿頭は10枚超、船中40数枚だそうなので、右舷左舷は相当に偏ったみたいでした。

 

コマセ釣りは潮向き、風向きでどうしても釣り座で有利不利が出ると思いますが、そういう不利な状況でも工夫して結果出すのが上手い人らしいです。
釣っている際、糸が右から左に流れて不利を感じたので1mハリスを伸ばしましたが結果には繋がりませんでした。

 

船長から、糸が張ってエサが流れるイメージを作れとレクチャー受けました。
ブラブラ垂れ下がっているエサは喰わないのだそうです。
必ずしもこうすればそうなるということではないようですが、例えば、ガン玉使ったり、糸撚れを
避けたりというような事も、流れるイメージの工夫のひとつのようです。

 

釣り初めは、数は行きませんでしたが紅白揃って中吉ってところでしょうか?
商い: 励め。利を求めるは禁物。
学問: 準備怠らなければ吉。
待ち人:待て。必ず来る。

 


 


 


 


 

2015年1月3日土曜日

年の始めの萬栄丸


釣果 スルメ6杯
   ヤリイカ7杯

 

年も改まり明けて乙2015年となりました。今年はどんな年になるのでしょうか。

元旦はいつものように初詣に行き、その後にお節とお雑煮をいただき1年の計を調えました。
翌2日は事初めの日、良い子には書初めや初稽古の日ですが、悪いオヤジは釣り初めの日です。

場所は千葉勝山の萬栄丸、釣りものはイカです。
朝、車に乗ってエンジンかけると、いつものようにナビが挨拶「あけましておめでとうございます。今日は初夢の日です。」そうそう、2日は夢初めの日でもありました。

 

4時半に勝山港に到着、取った座席札は右前2番。6時出船なので5時半ぐらいには来てくれということでしたが、5時前には船に灯りがつきスタッフが集合集合していました。
受付を済ませ船に乗り込み道具を準備します。この日は片舷4-5人のゆったりです。

勝山のイカ船は朝、洲崎沖でスルメを狙い、その後白浜沖まで移動してヤリイカを狙います。
この日の道具はスルメはアルファ夢人の150-150、ヤリはがま船タイドスターヤリイカ、リールはどちらもアルファのポラリス1号2号、道糸は4号。
仕掛けはスルメが18センチヅノ8本直結、ヤリイカは11センチヅノ8本直結と7本ブランコ。ツノの色は色々(適当)。


6時に出船、いざ、と思った瞬間船は面舵いっぱいで進路変更し市場の荷捌き場に停泊係留し全員降ろされました。後から、この日出船したカワハギ船も同様に到着。

暗がりの中よく見るとそこには釣り客や船宿スタッフだけではなくご近所さんでしょうか、子供たちやご婦人も混じっています。みなさん手に袋を持って。

間もなく船では、船長さんら男衆がお神酒で乾杯をしそれぞれに大きな通い箱を抱え、船べりに整列しました。
そして、一斉にその通い箱に手を入れると鷲掴みに何かをこちらに投げて撒いてきました。
色取り取りの小さなお捻り、大きなお捻り、みかん、お菓子、などなど。
それがすごい量なんです。本当に、雨あられの如くに撒かれます。私も足元に落ちたものを拾って頂いてきました。
後から聞くと、みかん投げという毎年お正月の行事なんだそうです。流石、勝山漁師町と思いました。


みかん投げ、実は現金掴み取り


 

みかん投げの行事が無事お開きになり、改めて乗船出船です。

洲崎沖までは30分ぐらい走るとのこと、みなさんキャビンに入りましたが、私はデッキで頑張りました。理由は二つありました。一つはお節を愉しみたかったこと。二つ目は防寒システムの確認です。思ったとおり船の上のお節は最高でしたし、厳しい冷え込みの中、私の防寒システムに新しく加わった防水防寒グローブのお蔭で厳寒でも大丈夫ということが確認できました。


お節船上セット
終日ほぼ完全防水防寒クロロプレン手袋by workman


 


さて、暫く走って洲崎沖に到着し先ずはスルメ18センチヅノ直結でスタートしました。

ポツンとスルメ1杯。

暫くして、ポツンとヤリイカ1杯。

暫くして、ゾロゾロっとスルメ3杯。

(何か今日イケルんじゃね?)なんて思っていましたが、まあその辺はいつも通り、今年を占うが如く、そう甘くはありませんでした。


船宿情報によると「朝の洲崎沖は流れ速めでした良い人で11杯スルメをゲットし白浜沖に移動しました。」頃に移動ヤリイカ狙いです。

最初、ボーっとしていて18センチヅノそのままでしたが、18センチでもヤリイカは抱いて来ました。なのでそのままで通そうとも思ったのですが、今回テーマはヤリイカ直結にチャレンジでもありましたので、オーソドックスな11センチヅノに替えました。

が、結構ばらしを多発するようになりました。
途中の気配や、掛かりはわかりましたが、途中でいなくなります。プっという感じでさよならされたり、ガガっとしてさよならされたりです。
この日の海は予報に比べると大分凪いでいましたがそれでも波はあり、その上下を上手くいなさないとプっとなってしまいます。
それからサバです。この日も(船宿情報「サバの邪魔が無ければ確実に数が伸ばせた反応は有りました。」)サバが相当邪魔しました。巻上げ途中でサバが掛かるとガガっと来ますがそれで仕掛けが上下に動かされ、イカにさよならされてしまいます。

ものの本には直結はサバに対して有利と書いてあります。確かに仕掛けを落とす際にはサバが掛かる可能性は格段に減りますが、イカが掛かって巻上途中でサバに邪魔されるとバレ易いということで、この際には直結のほうが不利のような感じがします。

 

途中船長から「サバ多いけど、直結よりブランコの方がいいと思います」というアナウンスもあり、ブランコ仕掛けに替えますが、途端にサバにやられます。
次第に潮も緩くなり、一流しの間隔も長くなりチャンスが広がって来ますが中々波に乗れず中盤まで13杯。
でも、イカ釣りはゾロゾロが来れば一気に数が伸びますので最後まであきらめないことが肝心かと思いますし、それが面白さだとも思います。この辺パチンコとかとよく似ています。

 


で、頑張っていたらラス前の流しで来ましたよ。

底からシャクリあげて来たところでクンと入りました。もう終わりが近いので巻上ながらのお祈り(追い乗り)ではなくゆっくり底までまた落とします。
まだ付いていることを確認して、そこからゆっくり巻上お祈り(追い乗り)をしてゆくと、ズンズンと重たくなって行きます。ヨッシャー!って思いながら電動スイッチオン。この日のイカの棚は170m前後、底で掛かったイカは100m位でひと暴れします。

この時も残り100m付近でグーングーンとイカ独特の暴れを感じ「異常なし。後90m」と思った瞬間プッnnnnnnnnnnn。幹糸切れです。

上げてみると上から2本残して下は錘も含めさよならになってしまいました。
ヤリイカ仕掛けは幹糸5号エダス3号で拵えてますが、スルメ混じりのズラズラ期待で5号は無理があったかも知れません。

 


船長から移動しますのアナウンスと共に、次が最後の流しになりますのアナウンス。

仕掛け交換のタイミングで再度11センチ直結に戻します。

で、直結にも乗りました。底に落ちた仕掛けを少し弛ませ気味からシャクリ上げていきます。2度3度巻き落としをやっているとズンズンズンって乗ってきました。

(終わり良ければ全て良し)なんて思いながら、慎重低速で巻き上げて行きました。慎重に慎重にという気持ちはポラリス君にも伝わったのでしょうか?何か巻上スピードが鈍いような。もうちょっと早めた方が、と思いスピードレバーを上げていった瞬間、表示が消えリール停止。レバーを戻すと表示が再度現れその速度で動きます。で、また速度を速めようとレバーを上げるとまたシーン。これを何度か繰り返していたら、ポラリス君ヘソまげてしまい最後はダンマリになってしまいました。

しょうがないので手巻きです。でも、直結でこの重さを手巻きは無理でした。巻いているうちにどんどん軽くなるのがわかります。最後上げてみると全員さよならスカで終わりました。

今年もこんな感じなんでしょうか。

 

(追記)
ヘタはヘタなりの気づき、反省。
・18センチヅノ直結でもヤリイカが釣れた。そして11センチヅノ直結が必ずしもサバに強い訳ではない。
家に帰って改めてツノを見比べてわかったのだが18センチツノと11センチツノの違いはツノの長ささけではなく、針の長さ太さも違っていた。
針の長さは5ミリほどヤリイカ11センチツノは短い。太さも11センチツノはサバがかかると簡単に伸されるが18センチツノはそれよりはかなり頑丈。
因みに14センチツノはその中間ということがわかった。
針の長さや太さはツノ全体のバランスから来ていると思うが、直結の場合バランスは関係ないので11センチツノでも針は長く太くてもいいのではないかと疑問が湧く。
2段針というのもあるが、込み合う船ではお断りのケースもあるので試しにくい。長針のツノ探すか自作してみようかな。

 
・ポラリス君ヘタレ。いざという時にへそ曲げるようじゃこれから先のこと考えないといかんね。