2015年10月28日水曜日

久しぶりの久里浜久しぶりのタチウオ


久しぶりの久里浜久しぶりのタチウオ

2015/10/24久里浜大正丸


 

翌日曜日はアッシーで山へ。ということで土曜日釣行許可が早々に降りていました。

「土曜日行けそうなんですけど」とメールしたら師匠からご同意のお返事。

24号25号のツイン台風で天候が微妙だったので釣りものは週末決定、師匠にお任せということにしました。

で、いただいたご連絡は、久里浜大正丸でタチウオ。

 

久里浜は四年ぶりの2回目、前回も師匠と初めてのタチウオその時の船はムツ六さんでした。その後、アジ、タチウオ、アジ、タチウオの反復釣行を繰り返していましたが、ある時

「もうタチウオ釣ってこないで。」というお達しがありタチウオは封印。

 

あれから二年以上になります。当時タチウオの鋭い歯にハリスをプツプツと切られて、悔しい思いから色々と自作した仕掛けをごそごそと取り出し、

お持ち帰り目標5本、
沢山釣れたらリリース、

自作の切れない(はず)仕掛けのお試し

と、妄想しながら早々に出発、6時半集合のはるか前4時には宿に到着しました。

舳側は既に席札が抜かれていましたが他はまだ手付かずだったので、両艫ゲット。

 

師匠到着を待って、船に乗り込みます。

大正丸は久里浜港入り口を入って一番近いところにあり、宿、船、駐車場、+トイレが至近で便利です。

大正丸は3隻体制でしょうか、この日はタチウオの他マダイ船に仕立船らしい感じでした。タチウオ船が一番小さいかな?でもこの日は片舷4人合計8人で釣り座的には余裕でした。

 

7時過ぎに河岸を離れて港前に待機、暫くして定刻になり一路観音崎沖へ。

お腹に何か入れながらおしゃべりしているとあっという間についてしまいます。

相変わらず、タチウオ船団は賑わっています。しかも船が密集して期待大。支給されたサバエサを縫い差しにして投入。

 

出船前に船長が私たちのところに来て「底から5mから15mぐらいシャクッてみて」と釣り方伝授してくれました。

(親切だな)って思いましたが、親切だったのはここまで。別に不親切という訳ではありませんが、大正丸のタチウオ船長は棚指示をしないスタイルのようで、この日釣り場での棚指示は一切なし。底の指示も投入、巻き上げ移動の指示もマイクなしなのでよく聞いていないといけません。

 

初回投入は指示通り底を取って5m切ってそこから15mゆっくり誘いました。

この日の推進は70m前後、タチウオの釣り方は仕掛けを張って餌を動かすことだそうで、よほど活性が高くないと動かない餌は喰って来ません。それと餌に飛びついたアタリを見逃さないためには仕掛けを張っている必要があり、釣り方としては上へ上へと誘う事が基本になります。

ただ、その誘い方(シャクリ方)は色々あって、そのバリエーションが多い人ほど、またその日その時にマッチした誘い方ができる人が釣果を伸ばすんだそうです。

 

細かいシャクリは餌が動くかどうかよくわかりませんし、当日の竿がやや柔らかめだったのでシャカシャカやるとアタリが取れなさそうなので、ゆっくり竿を上げて、止め、そこから上げた分だけ道糸を巻きとるといったゆっくり誘いを基本とすることに決めていました。

 

で、1投目。

棚の上の方で齧られ気配あり。ペースを変えずそのままシャクリ続けますが追っかけてきません。少し仕掛けを落とし直してシャクリますが反応せず。

仕掛けを上げてみると案の定、食い千切られています。餌を付け直して投入。同じように誘っていくと棚上限でやや違和感。そのまま落とし直すとすぐに糸ふけ。ここで竿を思いっきり煽るとグイーンと入りました。少し巻き取り電動オン。無事1匹目をゲットしました。

 

朝一は時合だったようで、2本針ダブルもありあっという間にお持ち帰り目標5本達成!

 

だったのですが、その後パタっとあたりが途絶えてしまいました。船団もだんだん散らばっていきます。

暫くして移動、船団と別れて久里浜方向に少し戻り単独行動で再開。

周りはポツリポツリと上がっていましたが、この辺からよく覚えていません。

朝早かったのと、お神酒、タチウオシャクリの重労働が重なり、スリープモードに突入。

 

ペースダウンしながらも何とかツ抜けしたところで、もうお土産は十分なのでお遊びモード。底で何かいないかなと餌をゆらゆらさせました。

 

結果3ヒット!

1ヒット目 かなり重く生体反応はありましたが、多分サメ。途中でばれ。

2ヒット目 生体反応なし。上げてみたらグジャグジャの道糸と仕掛け一式。

3ヒット目 これも生体反応なし。途中まであがりましたが、そこから上がりません。

      多分海底に漂う網か綱だったんでしょう。それ以上頑張ると竿がダメになる

      ので諦めて、スプールフリーにして道糸を舫止めに巻き付けて、船長に頼んで

      船移動してもらって船切りしました。結果、仕掛け一式ロスト。

 

続くお遊びは3年前に作った試作仕掛けの試し釣り。

タチウオ釣り覚えて何度かやっていましたが、タチウオにプチプチと糸切られて悔しい思いして作った針です。

タチウオ針をスプリットリングでスイベルに繋ぎ、スイベルにザイロンで繋ぎます。

ザイロンは防弾チョッキにも使われている超強度の編み糸ですから、タチウオも太刀打ちできないはずです(多分)。それと間にスイベル入れて針の動き、餌の動きを良くしようと考えました。素人なりに良く考えたと思います。
ザイロンで作ったタチウオ針

 

 

試釣のチェックポイントは2点。1点目は勿論釣れるかどうか、2点目は手前祭りしないかどうかでした。スイベルとリングで繋いでいるので自由度が大きく針が糸と同調せず変な方向に動いて絡んでしまう可能性があります。

 

結果は、1本ゲット、他に何度か齧りもありました。取り回しも特に問題はありませんでした。アタリの出方については一般的な仕掛けとの比較まではわかりませんが、少なくとも時合的な状況で使えば、数は伸ばせそうな気はします。

 

そんなこんなで合計11本、午後2時をまわったところで終了、沖上がり。

風が出て来て、帰りはかなり荒れ模様。翌日に掛けて関東は木枯らし一号、この日師匠に一緒したのは正解でした。

 

 

 

 

2015年10月13日火曜日

釣りバカ膏肓に入る

釣りバカ膏肓に入る
 
2015年10月10日
船宿 岩手県宮古ゆたか丸 
釣果 マトウダイ 1枚 ムギイカ 30杯(ヤリイカ混り)   

文あり。
「長月の頃、不来方にて集いせむ。参加頂きたく。」
「お誘い忝く。是非に。」

行くなら二倍楽しまなくちゃと、岩手県宮古磯鶏のゆたか丸さんに予約入れました。10月10日午後船ヒラメ-イカのリレー。出船は午後三時ということなので釣り道具担いで7時東京発の新幹線に乗り、盛岡からレンタカー借りて宮古まで行って来ました。

道中は順調で磯鶏の船着場に着いたのは午後1時。
ゆたか丸さんは夫婦船、女将さんが仲乗りでお世話してくれます。
船長も女将さんもとても気さくな方々で、女将さんには出船前は震災のことを始め最近の釣果まで色々教えてもらい、漁場では(ウォ)マンツーマンで指導してもらいました。

ご当地もヒラメは稚魚放流をやっているんだそうですが、震災直後にはそれが出来ずその影響で今年あたりは数が出ず、上がるヒラメはそれ以前に放流した子ということで型が大きいんだそうです。
この日も数は出ませんでしたが、型は中々でした。

出船前には、ここには書けませんがその他にも色々と興味深いお話しを聞くことができました。

そんな、のんびりと準備している中三々五々同船客も集まり、定刻3時少し前には舫綱を解き出発。どこへ向かったかわかりませんが30分ほど走った沖でヒラメの部スタート。
水深50m前後でやや深めを狙います。後半のイカもほぼ同じ海域だったのでその辺の具合もあったのかと思います。
数が釣れる状況ではないし、釣れたら釣れたで旅先の事、後始末が大変ですからのんびりと構えていました。
根回りだけど底ぎりぎりを狙えということで、女将さんから先糸を30cmほどに切り直してもらい、「錘着いたら10cm上げる。10cmの上げ方は・・・」とつきっきりで指導してもらいました。

お蔭さまで途中仕掛けロストなどのトラブルもありましたが、ジャンボマトウダイを上げることができました。
前あたりから竿先が入り合わせを入れたらどこか弱弱しい感じ、操舵室から顔出した船長も判った風で「ヒラメになれ、ヒラメになれ」とお祈りしてくれましたが、顔を見せたのはマトウ。でも大きかったですよ。

最後に一瞬時合があり、私の竿も前アタリから齧り反応が出ましたがなかなか食い込みませんでした。聞き上げましたが反応なし。再度底を取ると再度反応、しかしさっきとはちょっと違う喰いあげるような変なアタリ。
女将さん「ヒラメからイカに変わっちゃった!」
仕掛けを上げるとお腹にはヒラメの噛み痕、頭にはイカの千切り痕がついたかわいそうなイワシが上がって来て、ヒラメの部ゲームオーバーとなりました。

続くイカの部、事前に船長から「スッテでも、ツノでも何でもいいよ」と言われ色々準備しましたが、先ずは3号サイズの布巻スッテ5本ブランコでスタート。
水深は80M位でしたが潮が流れているということで錘150号。仕掛けの上に小型青色ライトを付けました。
まわりみたら、みなさん大きな三色ライト付けています。
目立ち負けしそうでしたが、一投目からヒット。強くはないですがしっかりした引き。上がってきたのはムギ~ニセイカサイズが1杯。

夜イカは棚が幾つかに割れるのでその当たり棚を見つけられるかどうかがポイントになりますが、この日私は中層棚は見つけることが出来ず、べた底で拾い釣りになりました。
途中中錘を付け、底でスッテを動かし、2杯、3杯と付くこともありましたが、ポロッ、ポロッてな感じで30杯で終了。

夜イカは錨を入れての係り釣りになりますので手持ちでシャクリ続けるのはホント重労働です。
夜も更けて来ると釣果に関係なく(もうやめよう)という気分になってきます。
9時をまわり船長から「はい、お疲れさまです。それじゃ上がっていきましょう。」コールで重労働から解放されました。

この日は、スーツ姿にザックとロッドケースを背負い、カートにクーラーボックスと道具ケースを括り付けて引いて、朝の6時に家を出て、新幹線に乗り、レンタカーで2時間乗り継いで宮古港へ。そして夜9時沖上がりして、再び港についたのが夜10時。それからまたレンタカーで2時間かけて盛岡へ。
イカ釣りの重労働も重なり、この日は近年まれにみるヘコヘコでした。
自分で言うのも何ですが、「病、膏肓に入る」という感じです。

港に到着した際、新幹線とレンタカー乗り継いで来たと言ったら船長から、
「釣りバカですね」と言われました。
一瞬褒められたような錯覚がありましたが、やっぱり進行性の難病なんでしょうか?


マトウダイ40cmオーバーです。

釣りバカの荷物 重い!





2015年10月5日月曜日

ヤリイカ 私的開幕戦

ヤリイカ 私的開幕戦
 
2015年1004
船宿 浦安 吉野屋
釣果 ヤリイカ 22杯 スルメイカ 5杯   

久しぶりにイカ釣行に行って来ました。
今年はムギイカ・スルメイカの状況がもうひとつで、タイミングをずっと見ていたのですが結局行かず終いになってしまいました。

代わってヤリイカが早々のスタート。東京湾の船宿はスルメイカに見切りをつけて8月の終わりから早くもヤリイカにシフト。開幕当初はおチビちゃんが多く難しいみたいでしたが、一潮ごとに大きくなる烏賊族、そろそろ私にも釣れるかな?ということで浦安吉野屋に行って来ました。

ここのところ、ヘタ丸出しの貧漁に喘いでいましたので基本徹底を誓いブランコ6本ツノ、下から2番目に紅白スッテを3組用意しました。
巷ではラグビー世界杯予選2勝目の興奮がまだ冷めやらぬ時刻、早々に出立したところ意外にもイカ船の席札はガラガラ、いつもなら常連さんや連釣組で四隅は埋まっているのですがこの日はラッキー右艫を取ることができました。

今日はガラガラ?なんて思っていましたが、そんなことはありません。結局は片舷8人9人のほぼ満船、仲乗りさん付で6時半定刻に出船となりました。
前シーズンは洲崎沖、沖の瀬方面で片道2時間コースでしたが今シーズンはもっと近い久里浜、剣先沖で狙っているようで、1時間ほどしたところで「そろそろ着きますから準備してくださいね」のアナウンス。

遠目に真鯛?ワラサ?タチウオ?の船団が見える久里浜沖で先ずはスタート。型もまだ小さめアタリはビミョーという噂でしたのでヨリトリリングなし中オモリなし、下オモリ120号でスタート。この日の水深は90m前後でした。
一投目、着底乗りこそありませんでしたが、仕掛けを動かしていたらグイって乗ってきました。元気ですからスルメです。すぐに巻き上げせずにその場で少し粘り、その後ゆっくりと10m巻いてそれから電動リールスタート。追い乗りを狙いましたがスルメイカ1杯で上がってきました。

取りあえず坊主脱出でホッ。
一流し一投スタイルで何度か流し替えましたが、後が続かず、回りも釣れてる様子なくで暫くして
「少し走ります」コールで次の漁場は剣先沖。
一之瀬丸を始め何艘かのイカ船が先着しています。
イカが取り込まれています。
期待高まります。
潮回りして、ストップ、プッ(投入スタートのブザー音)

着底して素早く糸フケ取ると・・・・・、乗りました!
回りからも電動リール音が聞こえます。
しかし、ここから少し頑張ります。ゆっくり上げ下げしてその後に10mぐらいゆっくり巻き。
頑張った甲斐あって上がってきたのは3杯。次は2杯と何となく追い乗りが成功している感じがしました。

この日のテーマは追い乗り。
これまでツノ数増やせば数が付くと素人考えしていましたが、前回までにそれが誤りだと気がつきました。特にヤリイカは底から10mぐらいが棚ですから、
6本7本で棚はカバーできます。大事なことはツノを動かすことと追い乗りを狙うことでした。

海も凪良く、潮も素直で釣りやすく、途中でバラシも何度かありましたが、テーマ学習はそれなりに出来たと思います。

 
着底乗りを大事にせよ。
着底したら必ず錘は底を切れ。お祭りしたら、時間の無駄にしかならない。
着底乗りしなかったら取りあえずツノを動かせ。動きには止めを入れろ。
乗らなければ空巻き、再度落とし込み。

乗ったら、取りあえず我慢しろ。
我慢の限度はその日の潮模様と同船客のお祭り具合で計れ。

てな感じでしょうか。
この日の釣果はスルメ混ざりで27杯。
船宿情報でトップ51杯ですからまずまず満足できる内容だったと思います。

それから、備忘録。
ブランコ仕掛けのエダスの撚れもイカの乗りに影響があるような気がする。
というか、エダスが撚れていると幹糸に絡みやすくなり、動きも悪くなる。
エダスを太くするとか、撚れたエダスはツノごと交換するとかしたほうがいいかも知れない。
錘の撚り取りも大事。お隣さんは錘の上にフィンを付けていた。

お道具
竿 がまかつタイドスターヤリイカ205
リール フォースマスター3000 PE4300m巻き
仕掛け 11cmプラヅノ5本+紅白ウキスッテ1本 枝間120cm
先糸 12号1.5m 錘 120号

その他 中オモリなど無し