2015年2月22日日曜日

予想だにせず その2 LTキンメのはずだったのに・・

予想だにせず その2 LTキンメのはずだったのに・・

伊豆 某港 某丸
釣果 大アジ(40cm± 6匹) サバ

プチ旅行2日目は船釣り。旅行計画が先にあり、釣行はその関係で東伊豆限定でセレクトしました。釣行後の帰り運転がつらいので、なるべく小田原方面に近いところを考えましたので下田とかはNG,本音をいえば小田原早川まで戻りたいところですが、それだと何のために伊豆行ったのかわからなくなってしまいます。

今回は多少愚痴めいたことも書くかも知れませんので、その辺りにある船ということで匿名です。

事前に予約入れると、キンメは幹糸12号、エダスは6号で45-50センチ程度、ハリは10本針ネムリ針で16号ぐらい、あまり大きくなくていいとのこと。錘は250号。
キンメの模様がよければそのまま最後までキンメやるけど釣れなければメダイ狙いにする。ビシは100号、仕掛はハリス4号か5号4.5m2本針餌はオキアミ、ということでした。

キンメの仕掛はせっせと自作しました。4セット作ったので結んだ針は40本、ハリスの総長は約50mになります。
最近は仕掛つくり、あまり苦にはならなくなりましたが、作り過ぎて使わなかった仕掛がデッドストック化してしまうという問題が生じて来ていて、船で作れる仕掛けはなるべく船で作るよう訓練中です。と、いうことでメダイ用の仕掛は船で作ることにしました。

当日は4時半集合、5時出船。キンメの漁場までゆっくりと船を進め6時ちょうど開始です。出船前に船長から仕掛は餌を付けて船縁のマグネットに並べておくよう指示されてそのように。因みに支給餌は赤イカ、サバとホタルを持ち込みました。
今回気がつきましたが、胴付きの針数の多い仕掛で使う親子サルカンは重い方がいいですね。針をマグネット板に並べてサルカンとハリスを垂らしておいて置く場合、サルカンが重いほうが仕掛が絡みません。

「やってみてください」の合図で錘を目の前に投げます。針が順番に海に吸い込まれていき最後ヨリトリリングが落ちたところでリールのクラッチ切って仕掛を海の底に落し込みます。この日の水深は250m前後。

底を切って5m、7m、10mと船長が指示する棚に合せて待ちます。
1投目   反応なし
2投目   反応なし
3投目   反応なし
以下 同文

ポイントを5か所ほど回りましたが、結局船中無反応で終了。
途中から僚船と無線交信で、
 「ダメ」
 「全然 ダメ」
という声が聞こえてきてましたので、ほとんど諦めムードで釣りしていました。
餌を替えたり、まめに棚取り直したり、少し糸巻いて落し込んだり、出来ることはやったつもりですが、全くあたりませんでした。
「魚の反応あるのに 全然喰わない」って船長ぼやいていましたが、ホントですかね?
なにしろ船中ボですから。

ひとつだけ、帰ってからやり残したことに気が付きました。
水中ライト使ってみたらよかったかも知れません。サバぐらいかかったかも。

キンメ諦めて「釣物代えます。少し移動します。」の合図で移動。
電話で教えられた4号3ヒロ2本針の仕掛を作り、コマセバケツ、宿から借りた100号ビシ・天秤をセットして準備完了。少し手際が悪く、まだまだ学習が必要ですが、船上での仕掛作りも出来そうな感じにはなってきました。

「はいやって。下は100m 棚は底から10m」

ん? 10m? 高くね? ハリス3ヒロ(4.5m)なんだけど・・。

ワタシの拙い知識的には(上で食わせるマグロカツオなど除けば)ハリスの長さは棚の高さに大体合せて棚10mならハリス6mとか8mの感覚なんですけど、とちょっと不安になりました。

不安その2 コマセはアミコマセ、付け餌はオキアミだったのですが、前日?残りのオキアミがアミコマセに混ぜ込んであります。
敢えて混ぜるやり方もあるらしいですが、私はコマセのコントロールがしにくくなるので嫌いですし、最初からそういうコマセの出され方されたのは始めてでしたので、とっても不安になりました。カゴの調整(このカゴもぼろくてとっても調整しにくいカゴでしたが)を小粒のアミに合せればいいのか大粒のオキアミに合せればいいのかわかりません。

取りあえず下窓閉めて上窓からアミを出す感じに調整しましたが、当然のことながらオキアミは残ったまま上がってきます。では、と下窓からオキアミが出るぐらい空けるとアミコマセは途中で抜けてしまい、コマセの意味をなしません。

キンメ坊主でポテンシャル下がっているので、(まあ、どうでもいいか)的気分でコマセを打ち返します。
そうこうしている内にお隣さんにアタリ。上がって来たのは大アジでした。40センチぐらいありそうです。仲乗りさんのタモ入れで無事ゲット。船長もマイクで「いいアジだ」とアナウンスします。

ぽつぽつとまわりで上がり始めて来ました。大きなアジです。
アジは正直欲しくなかったのですが、キンメもダメ、メダイもダメ、アジすら釣れずじゃしょうがありません。お隣さんを観察して真似してみようとよく見ると、ハリスをスルスルと落していっています。マダイなどの長ハリスの投入方法です。

(やっぱり、) 多分短くて6m、長ければもう1ヒロ(1.5m)2ヒロ(3m)長いかも知れません。

船長に「ハリス4.5mでいいんですか?」と確認すると
船長「太さは?」
まるわ「4号」
船長「なら、いい」

ということです。
一応、棚もハリス長もハリスの太さも問題なさそうなのでコマセの振り方変えてみました。それまでは、底から 棚-ハリス分(つまり6m位)巻いてそこから2、3度に分けてコマセを撒き、棚で待つというオーソドックスなやりかたをしていたのですが、棚があっていて長ハリス有利ということは、コマセが流されれている可能性があります。

それで、棚デッドでコマセを振りそのまま待つというやりかたに変えてみました。すると2度目の打ち替えでやっとアタリを取ることが出来ました。ぐいぐい引くのでなんだろうと思いましたがこちらも大アジ、タモ入れてもらってゲット、40センチ級です。

この間に、船長が仕掛持ってきて「これ使ってみ」と仕掛を渡してくれました。
みると、イサキ仕掛と書いてありハリス3号6m3本針の2セット組です。
船長「アジ釣れればいいから」
まるわ「はあ」
船長「500円ね」
まるわ「後でいいですか」
船長「いいよ」
といって操舵室に戻っていきました。

ホントは、「いりません」って付き返したかったのですが、気が弱いたちなもので・・。
(その時の気分)
細ハリス、長ハリスも必要なら最初から教えてくれたらいいじゃねーか!
メダイ狙いでハリス4号5号って中途半端だなと思ったけど、一見客には無難なこと教えとけって事?大体キンメだってなんだよ、釣果情報がしばらくなくて怪しいと思ったけどホントは毎日こんな感じだったんだろ!

ホントは、そんな仕掛使わなくても俺っちの仕掛でバンバン釣ってみせるぜ!って自作仕掛で通したかったのですが、
日和見なもので・・。

即座に仕掛を交換しました。
でも交換してやっぱり後悔しました。わざわざ購入した仕掛、私の大嫌いなスプール巻きの仕掛でした。スプールに巻かれた市販の仕掛は解くとほぼ間違いなくハリスにコイル状のクセがついています。そしてこのコイルくせが手前祭りの大原因になりますし、水中での喰わない原因、糸からみの原因になります。大嫌い。
一生懸命しごいてクセを取って投入。

この当たりから地合だったのでしょうか。大アジがコンスタントに上がるようになりました。途中サバも掛かりましたが、アジの方が大きかったですね。



以前、この辺の別の船長から、
「昔は、内房でも州崎辺りではキンメが沢山釣れたんだけどね。
勝手自由に獲るだけ獲ったから、いなくなっちゃった。」
「この辺は資源保護してるから、魚はまだまだ濃いよ」
と、聞いたことがあります。

ホントかしら?

今回のプチ旅行、河津桜を愛でて、河津桜色のお魚さんと戯れる予定でいましたが、
春未だ来ず、魚もまた然り でした。

春来んと 行くも伊豆路は まだ浅き 鈍色の山 鈍色のいさな 

道具
キンメの部
 ロッド ゴクスペバージョンs 210-150
  リール BM4000 6号 500
 仕掛  幹糸ナイロン12号 エダスナイロン6号45センチ 枝間1.2
     針 ムツ16
 錘   250
 餌   アカイカ(10cm前後 船支給) サバ、ホタルイカ(持参)
メダイの部
 ロッド aグリップネライ210MH
  リール FM2000 5号 200
 仕掛  天秤 ビシ100号 クッション3mm 1m
     4号4.5m 下1.5mからエダス40cm マダイ10号2本針
 エサ コマセ アミ+オキアミ  餌 オキアミ大 (支給)



2015年2月21日土曜日

予想だにせず その1 ハイキング

予想だにせず その1 ハイキング



2月21日伊豆方面に1泊プチ旅行に行って来ました。
一応、事前に計画を立てて行ったので概ね予定通りでしたが、肝心なところが予定外になってしまいました。

1泊2日の伊豆旅行、週末の午前中東名の下り線は時間を選ばないと渋滞で嫌な目に会いますので、出発は朝の4時。まだ暗い中、翌日の釣り道具を乗せて出発です。
寝不足にならない程度には睡眠をとったつもりですが、やはり未明の運転は眠気が襲ってきます。そういう時には無理せず、最寄りのパーキングやサービスエリアで休憩しましょう。この日は足柄SAで30分ほど仮眠。その後、新東名に入り、長泉インターで降りて伊豆縦貫道に入ります。修善寺を抜け狩野川沿いに走り7時過ぎに最初の目的地の水生地下バス停留所に着きました。前から気になっていたのですが、天城に来て定連の滝や寒天橋の観光もいいのですが、唄には出てこない自然遊歩道があるらしくこの日のスタートは天城八丁池ハイキングにしました。バス停留所横に無料パーキングがあります。

車を降りて、ちょっと寒いかなと念のために持ってきたダウンを羽織ってハイキングコース入り口の寒天橋まで来てびっくり。道が雪で凍っています。何しろ「伊豆は一足早く花祭り、熱海の梅、河津の桜、其処彼処の菜の花」みたいなイメージでいましたのでハイキングの装備も特に準備せず、服装の軽装、靴も普段履きのスニーカーでした。
少し前なら諦めましたが、最近は少しワイルドにも慣れてきましたので、無理なら引き返すことにして、それまでは前に進むことにしました。
全てが雪道という訳ではなく間欠的に凍っている感じで、途中までは車が通れる広い道で轍跡を辿れば何とか歩いていくことはできました。
前半はそんな感じでしたので、凍った道を踏みしめる時の音が、「キュッキュッ」「ザクザク」「バリバリ」「パリンパリン」と場所場所で違う音を奏でるのを面白く聞いていたり、木々の葉についた霜が昇華して湯気立っていくのを眺めたりしながら歩いていたのですが、後半は山道に入りました。かなり歩くコンディションは悪かったのですが、ここまで来たらもう後には引けないという感じで登って行きました。歩いてみて事後的に考えれば迷う道ではないのですが、道標が少なく、冬山ですから道と原野の区別も付き難い場所が結構あり、登っている最中は少し不安でした。
出発から2時間半掛けて、八丁池に到着。池も池の周りも雪と氷で覆われていましたので周遊すること適わずですぐに帰路に着きました。
帰りは、途中の広い道に出たところから、早歩き->小走り->ジョギング->一部ダッシュと例によって大人気ないスタイルになってしまいました。
でも、この年になると、若いときのように思い切り走りたくても足がついていきませんので平地でダッシュすることは出来ませんが、こういうなだらかな勾配道では気持ちよく加速走することが出来ます。

歩き終えて、足元を見ると靴もパンツもどろどろになっていました。
そこから河津に降りて河津桜見物しようと思ったのですが、まだ早かったみたいで咲いていませんでした。
なので、ここはスルーして少し早めでしたが、この日の最後の目的地赤沢温泉に行きました。この温泉、ヨシミさんとご縁のある会長さんが経営されている会社が直営している温泉らしく、以前はやや怪しというイメージを持っていましたが、とてもいい温泉です。
お湯もいいんでしょうけど何と言っても一番は露天風呂から一望の絶景です。中々このスケールの眺めを持つ日帰り露天風呂はないのではないかと思います。二つ目はお土産コーナーです。「お土産買うの」ですって?いえいえそうではありません。ここ試食コーナーが充実していていろんなものがお試しできるのです。となりのレストランでゆっくりくつろぎながら飲むのもいいのですが、その入り口で生ビール買ってそれを飲みながら試食をおつまみにするというのは、放浪飲みの風情があります。

この日の予定は一応予定通りにはなりましたが、「一足早い春を愉しむ」というテーマが一転して「未だ明けぬ冬景色に分け入る」ってな感じになってしまいました。
予想だにせず、です。

翌日の釣行記録はその2に回します。

冬山を 歩き歩きて 来し池の 岸辺の梢 すくすくおがれ

なんのこっちゃ?

2015年2月14日土曜日

アジ のち ナンチャッテハモノ

アジ のち ナンチャッテハモノ

2014年2月14日
船宿 浦安 吉野屋
釣果 アジ20匹 マトウダイ1匹 他トラギス、サバ、チビシロムツ   

-日にかけて出張予定だったのですが、日程が変更になり日帰りですませられそうになりました。
先哲のたまわく、 “TIME IS MONY
時間は有効に使うべきです。

真っ先に頭に浮かんだのはヤリイカでしたが、好漁が続いている勝山、州崎方面の船は既に定員締め切り。
では、では、のんびりと、好き勝手なこと出来そうな釣りへと趣向を替えて浦安吉野屋へ行って来ました。湾奥で漁場までの移動時間にハンディキャップはあるものの、週末ともなると多くの釣り客で賑わう人気の船宿です。
混んでいたら諦めるつもりで、色々好き勝手なことを楽しむための道具を揃えて、少し早めの朝5時頃到着。既に沢山の人で賑わっていましたが、アジ船の釣り座ボードはまだ1人右舳のみ。
(ウヒャーシメタ)
迷わず右艫の札をゲットしました。
でも、この選択はこの日の事で言えば失敗でした。北風を受ける冬は東を向く右舷、特に右艫は東南角地で好立地のはずだったのですが、この日は西風。右艫は北向きで寒かったです。
 “天気予報、よく見るよろし。”
釣り座は外しましたが、この日のアジ船は結局4人、各々四隅で大名釣りとなり、これは目論み通りとなりました。

(あちこちで好漁の情報が出ているヤリイカ、いつまで経っても喰いが止まらない太刀魚、開幕スタートのメバルなどに釣り客が集中してくれればアジ船には余り客は乗らないんじゃないの?)
(それと、最近アジの漁場は久里浜金谷方面みたい。きっとアジ以外にもいろんな魚いるよね!)
(取り敢えず、アジ目標20匹。で、20匹になったら、ハモノ狙い開始ウヒヒ!)

というのが本日の予定でした。

7時定刻に出船。左舳先には有名な常連名人さんが鎮座しています。皆さんアジ狙いでサオ1本のところに私だけ2本、「生意気な-」とか言われないかとドキドキでした。
1時間半ほどかけて久里浜沖到着。潮廻りして「ハイ、やってみてください。水深は90m」で開始です。

アジ釣りの開始直後で一番大事なことは、せっせとコマセを撒いてアジの足を先ずは止めることでしょう。ということで、最初の2投3投は間を短くコマセを打ち返しました。
で、思惑どおりアジの足が止まったのでしょうか。4投目で1度振って反応無しでビシを再度海底に落した瞬間、グンと竿先が入りました。結構引きが強く、クロダイ?とか思いましたが姿を現したのは40センチのデカアジでした。

暫くして、船長見切りをつけで小移動。向かった先は少し南に降りた金田湾沖。
ここはちょっと潮がきつく道糸が流されます。こういう場合、ビシが一度着底してから少し底を切って再度ビシを落して底取りをするのが定石ですが、それでも流れるような状況です。そういう時には狙った棚でコマセを振ってそのまま様子を見るのがいいようです。潮の流れでビシの位置と針の位置が既に同調しているという見立てです。

潮が流れて魚の喰いは立っていますし、釣り人4人でお祭りリスクはほとんどありませんから、こういう状況でどれぐらい数が伸びるかが上手い下手の分かれ目になります。
次の移動の時に左舳先の名人のところ実にいったら、既に軽く20匹は入っていました。
流石です。
えっ、私ですか?
私も釣りましたよ。名人と同じぐらい。バラシとか外道とか入れればの話ですが。
棚を底から2-3mで探っていると、最初はトラとかチビムツとかが掛かりました。棚が低いのわかりましたので、少し上げたらアジが付いて来ました。が、取り込み目前でポロポロ、巻き上げ途中でもアレー?が2度3度。
やっと三角関数に気が付いて棚を高めに取って、巻き上げのスピードを少し早くして、やっと船にアジがあがるようになりました。
第二幕金田湾の部ではやっとツ抜け。まだ目標の半分です。
それと、1匹目ほどではありませんが食べごろサイズですが、欲しいアジよりやや大型でした。

第3幕は金田湾から東の大きく移動して保田湾沖でした。
先ずはアジ20匹釣ってからと思っていましたが、妄想に駆られて仕掛変更。
3号3mにチヌ4号2本針。餌は前回余ったオキアミと去年暮れに大人買いしたホタルイカ。
(さー、何が来るかな? アマダイ?マダイ? )
が、反応なし。上げてみるとオキアミ無し。ホタルイカは目ん無い千鳥で戻ってきます。たぶん口の硬いベラとかフグの仕業でしょう。でももしかしたらイシダイかも知れないし、と思い何度か打ち返しましたがノーヒット。

そんな中、コマセも効いてきたみたいで船中アジが釣れ始めました。しかも私の希望サイズの小型がぞろぞろと。
この時の水深は100mを越えていましたので、オキアミやホタルで外道とのやり取りはいかにも効率が悪く、結局仕掛を元のアジ仕掛けに戻してアジ釣り再開です。

私にもすぐ来ました。15-20センチ弱の良型?がゾロゾロと。
で10匹たまったところで、操舵室にご相談に上がりました。
まるわ「すみませーん。 泳がせやってもいいですか?」
船長、魚探を覗いて、
船長「何もいないよ。ヒラメぐらいかな。 後はサメ。」
まるわ「じゃ止めようかな。」
船長「いいよ。やっても。」

なんか変な感じで肩押された様な・・・。
でも一応許可いただきましたので、釣り座に戻り準備、準備。
別途ロッドキーパーセットして、泳がせ仕掛つけてアジに顎掛けして錘は130号に合せて海の底にスルスルと落してやりました。

この竿、今年の狙いのカモシ用にヤフオクした竿ですが正月にヤリイカハモノでスカ喰らいまだ魂が入っていません。
ハモノ、まだ釣ったことはありませんが、釣り方は知っています。
放置です。

ということで、仕掛を底から3m切ってセットしたところで、再度アジビシ投入。
底を取って、ビシを振ろうとした瞬間、ハモノ竿の竿先がブルブル震え始めました。

えっ!手前祭り?

そんな早くアタリが来るとは思っていませんでしたので、ビシの仕掛とお祭りしちゃったのかと思い、速攻でアジの仕掛を回収しましたが、どうもお祭りではないみたいです。
回収している途中で2度ほど竿先が入りました。
でも、まだまだ、という感じでしたのでアジ仕掛を取り込みながら様子を見ていると、動きが無くなってしまいました。

あれー、食い逃げ?

まだ付いている可能性があるので、ゆっくり大きく合せを入れてみました。
すると、・・・グングンと引いてきます。
乗った-----!!

フォースマスター3000スイッチオン。
んーーーーーーーん。生物はいる。でも引きが弱い。

船長が言っていたアレ?

嫌な予感が頭を過ぎります。

しかし、 姿を見せたのは、サメではありませんでした。
と言って、ハモノとは呼べない魚でした。
それは、


マトウダイ。
口からアジの尻尾がはみ出していました。

サメではありませんでしたが、騒ぐほどのことでもなく、静かに自分でタモ入れて掬いあげました。
勿論、気分は (釣れたじゃん! さあ、これからこれからでした。)

が、この日は、その後も結構餌のアジが逃げ回る所謂前アタリや、魚がアジを加える引き込みが何度かありましたが、ズドンと入ることはありませんでした。
結果はマトウ1枚に終わりましたが、結構ドキドキして楽しめました。

帰り航路のキャビンで名人から、聞かれました。
名人「いくつ釣れた」
まるわ「20。 途中から泳がせやってました。」
名人「だめだよ。泳がせなんか釣れないよ。」
まるわ「マトウ1枚なんとか・・」
名人「・・・・・・」 (軽蔑の眼差しが痛かった。)

船宿釣果は 20-66
スソは私。頭は名人でした。
カモシ用にヤフオクしたゴクスペ1ピースロッド、一応魂入れしたことにします。




(備忘録) アジ仕掛考
良く、「アジは目がいいのでハリスを見切る。だから細ハリスが有利。」という話を見たり聞いたりしますが、本当でしょうか?私はこの話は信じていません。しかしながら、確かに細ハリスの方が有利という現実があります。これはアジに限らずタイ族やイサキなんかも細ハリス有利で、特に喰い渋りの時はハリスの太さで喰いが変わってきます。
では、細ハリスの効用は何なのでしょうか?
私はこう考えています。
アジは餌を吸い込んで食べますが、この吸い込みの吸引力はアジの餌に近づくスピードと口腔の大きさなどによるものと考えられます。同じアジでも喰いが立つなど動きが活発な状態では吸引力が強くなり、逆にあまり動かない状態では仮に食餌していたとしてもその吸引力は弱いものと考えられます。
一方、仕掛はアジのこの吸引力の抵抗になります。針の重さ、大きさ、糸の張り具合や反発力などが考えられます。糸が太いということは、この反発力が強くなりアジの吸い込みに大きく抵抗することになる、というのがアジが太いハリスを嫌う状況ではないかと考えています。
そして、こう考えると他の魚種でも同じ理屈が成り立ちそうなことがわかります。
例えばマダイでは、コマセマダイの場合ハリスの太さはとても重要なファクターですがこれも、その時のマダイがどの程度の吸引力でオキアミを喰ってくるかということがポントになるからではないかと思います。
同じマダイでもアジやイカなどの生き餌を付ける場合には、その食餌は吸引ではなく歯を使ったbiteなので、糸や針の太さ大きさ(つまりはそれらの抵抗)は無視できるということだと考えられます。
青物やマグロ、カツオはどうでしょう。これらの魚種はかなりスピードが速いのと体長があるので相当の吸引力があると想像できます。なのでそれに応じてハリスを太く出来るということだと思います。だたし、ここに書いた理屈が正しいとすれば、青物だろうがカツオ、マグロだろうが、ヒットだけを考えればハリスは細いほうが、針は小さいほうが有利といえそうです。

餌の食い方がbitevacuum
吸引力(=口腔サイズ × 泳力)は強いか弱いか

によって仕掛を最適化できないか?という話題でした。




























2015年2月11日水曜日

ミッション インポシブル ?マダイ・アマダイリレー

ミッション インポシブル ?マダイ・アマダイリレー

 

船宿 保田 東丸

釣果 マダイ1枚(30センチ) キダイ4枚(チビ) カナガシラ2匹(チビ) 他トラギス、サバ   

 

お祝い事があり、マダイをお嫁に出す都合が出来それに合わせて7日東丸に行って来ました。

 

絶対に釣らなくてはいけないというのは結構プレッシャーですね。

しかもマダイ。

他の魚もそうですが、マダイは釣れなくて普通と思っていますから、あまり気合い入れたことないんですが、今回は釣行前からいろいろ作戦(注)考えました。

                       (注)へたな考え

前回テーパー仕掛けの上部分にシンカーパイプを付けてビシマスペックにしました。一応型は見たのですが、船長の「ハリスは張らなきゃダメ」という指導が気になり色々考えた末、先ずは上5号6m下3号のノーマルな仕掛けで始めることにしました。考えた事をポイントだけ整理すると、潮が早ければビシマは有効。東京湾口も沖は早いがマダイのような沿岸ポイントは普通はそんなに早くない。遅潮にビシマは逆効果、という感じです。

 

それと、コマセビシの選択。いつもはステン缶を使っています。理由は最初にマダイを釣らせてくれた熱海の船宿で、コマセは撒かない方が釣れる。一つまみ入れて、自然にポロポロ、という教えを守っていたからです。

東丸の船長もコマセはあまり撒くなという指導ですし、私の拙い経験でも特に型物のタイはコマセの量は関係ないという印象でした。

ところが、前回もそうですが、船の左右で極端に釣果が変わるケースがあります。特に小型中心の数釣りの時はそんな感じがします。たぶん潮加減とコマセの流れが理由だと思います。なので小型の時はコマセで寄せるイメージも必要なのではないかということで、コマセ振出しがコントロールしやすいサニービシにしてみました。

 

家を夜中3時に出て、途中木更津の24時間釣り具屋さんで餌のオキアミを買って5時到着。5時半少し前に船が着岸、6時に出船となりました。

 

お祝い事のスケジュールは大分前に決まっていましたので、マダイミッションも大分前に予約入れていて、この日は左艫に入りました。東丸はごく一時期を除き周年マダイ専門ですが、このところアマダイも釣れているらしく、3日ほど前に船長から電話があり「マダイ-アマダイリレーでもいいですか?」とのこと。

(マダイがダメでもアマダイなら、最悪アマダイでごまかそう)なんて邪まな考えが過ぎりましたが、そういう邪心は神様がお見通しですね。見事当てが外れました。

 

さて、実釣の方ですが、6時出船、最初のポイントには10分ほどで到着。

「はいどうぞ、32m。」 暗闇の中でスタート。

この時間帯は糸色が見えませんので、リールのカウンタを信じるしかありません。5分間隔程度で2度3度とコマセを打ち返しますが反応なし。

 

そうこうする内に薄明るくなってきて、糸の色が見えるようになってきましたので糸色を見て正確に棚どりをした・・・・つもりだったのですが・・・・。

ほどなく弱いアタリ。「小アジ?」と思い引きあげたらトラギスでした。

色で深さをきちんと計ったつもりが、勘定間違えて10m下に落としていたようです。マダイ釣りでは絶対やっちゃいけない反則でした。

 

きちんと色の順番覚えて間違いないように棚どりしていると暫くして、道糸が引き出されるフォースマスターのピピピの反応が。音が止まったところでゆっくり大きく合わせを入れます。この時の竿の入り方で魚の種類とか大きさをイメージしてその後のやり取りの参考にします。

 

ガン、ガンと間欠的にはっきり引いてくればマダイ、ガガガと連続的に引いてくればサバ、という感じでしょうか。

で、この時はあまり強くはありませんがガン、ガンという感じでしたので、小型のマダイとわかりました。

3号ハリスで切れることはない感じですが念のために10mぐらいは」ドラグユルユルのまま遊ばせながら巻き取り、その後気持ちドラグを締めながら巻き上げて、最後姿をみせたのは30cmの本命でした。

 

この時の時間が8時前。小型ながら最低限のミッションはクリアして、さあここから数か?型か?、と意気込みましたが、この日はほぼこの時点で終了でした。

マダイの部が盛り上がらないまま終了して、少し沖へ移動して後半戦アマダイの部となりました。

 

アマダイの部はほとんど書くことなしです。

釣れたのは、キダイとトラギスだけ。

東丸の船長は潮やエンジンで船を流しますので、釣り方は「錘を底から30cmぐらい離して、ハリスが底を泥引きするぐらいのイメージでやってください」

でしたのでトラギスとか外道にもっと泣かされても良さそうなものですが、トラギスでさえ、3匹しか釣れませんでした。

陸の人間のマネして、インフル予防で魚も皆マスクをしていたんでしょうか?

ホント、口使ってくれませんでした。

 

 

 

嫌なこと一つ。

お祝いの仕入れでしたし、細かく書くと思い出して怒り沸々になりますので簡単に。

「切れちゃいましただと!切っちゃいましただろ!この切り口見てみろ!糸が絡んで擦れて切れたのか、そうじゃないのか誰にだってわかる。この切り口はオマエの鋏の痕じゃねーか!」 (心の叫び)

道糸切られて仕掛けロスト。

 

↑こういうこともあり、釣果も今一で不満の残る釣行でしたが、一応お仕事は出来たのでそれで良しという感じでしょうか。

釣れたマダイは無事嫁がせることが出来ました。

 

船宿情報

保田沖~富浦沖 70m前後 13.5

アマダイ 25~38cm   一隻 6匹
マダイ  0.1~1.0㌔ 一隻 4匹
外道 ホウボウ、レンコダイ、オニカサゴ他

朝は、マダイ狙い
潮動かずでしたが、一発モンスターヒット!
しばらくやりとりしましたが、残念根ずれで逃げられました。
アマダイは、二枚潮で食い渋りでした。明日に期待です。

 

 

本日の道具

マダイの部

ロッド リーオマスター真鯛GM S270

リール フォースマスター2000 PE5号

錘 サニービシ赤80号

仕掛 上5号6m下3号4mα 針 8号(閂、PE、インブライトなど)

   ダイワ形状記憶天秤

アマダイの部

ロッド A-GRIP NERAI 210M

リール アルファタックルSPEED250 PE2号

錘 80号

天秤 夢の天秤

仕掛 全長3号2.5m 下1.5mに針(チヌ4号)3本 エダス25cm

エサ オキアミ ホタルイカ

 

 

(備忘録)

・よほど活性の高い時以外は、朝一はコマセ多めでリサーチしたほうが、得られる情報は多い。

・リール、糸とカウンタ誤差は出かける前にチェック。

・ホタルイカ効果は持越。