2015年10月13日火曜日

釣りバカ膏肓に入る

釣りバカ膏肓に入る
 
2015年10月10日
船宿 岩手県宮古ゆたか丸 
釣果 マトウダイ 1枚 ムギイカ 30杯(ヤリイカ混り)   

文あり。
「長月の頃、不来方にて集いせむ。参加頂きたく。」
「お誘い忝く。是非に。」

行くなら二倍楽しまなくちゃと、岩手県宮古磯鶏のゆたか丸さんに予約入れました。10月10日午後船ヒラメ-イカのリレー。出船は午後三時ということなので釣り道具担いで7時東京発の新幹線に乗り、盛岡からレンタカー借りて宮古まで行って来ました。

道中は順調で磯鶏の船着場に着いたのは午後1時。
ゆたか丸さんは夫婦船、女将さんが仲乗りでお世話してくれます。
船長も女将さんもとても気さくな方々で、女将さんには出船前は震災のことを始め最近の釣果まで色々教えてもらい、漁場では(ウォ)マンツーマンで指導してもらいました。

ご当地もヒラメは稚魚放流をやっているんだそうですが、震災直後にはそれが出来ずその影響で今年あたりは数が出ず、上がるヒラメはそれ以前に放流した子ということで型が大きいんだそうです。
この日も数は出ませんでしたが、型は中々でした。

出船前には、ここには書けませんがその他にも色々と興味深いお話しを聞くことができました。

そんな、のんびりと準備している中三々五々同船客も集まり、定刻3時少し前には舫綱を解き出発。どこへ向かったかわかりませんが30分ほど走った沖でヒラメの部スタート。
水深50m前後でやや深めを狙います。後半のイカもほぼ同じ海域だったのでその辺の具合もあったのかと思います。
数が釣れる状況ではないし、釣れたら釣れたで旅先の事、後始末が大変ですからのんびりと構えていました。
根回りだけど底ぎりぎりを狙えということで、女将さんから先糸を30cmほどに切り直してもらい、「錘着いたら10cm上げる。10cmの上げ方は・・・」とつきっきりで指導してもらいました。

お蔭さまで途中仕掛けロストなどのトラブルもありましたが、ジャンボマトウダイを上げることができました。
前あたりから竿先が入り合わせを入れたらどこか弱弱しい感じ、操舵室から顔出した船長も判った風で「ヒラメになれ、ヒラメになれ」とお祈りしてくれましたが、顔を見せたのはマトウ。でも大きかったですよ。

最後に一瞬時合があり、私の竿も前アタリから齧り反応が出ましたがなかなか食い込みませんでした。聞き上げましたが反応なし。再度底を取ると再度反応、しかしさっきとはちょっと違う喰いあげるような変なアタリ。
女将さん「ヒラメからイカに変わっちゃった!」
仕掛けを上げるとお腹にはヒラメの噛み痕、頭にはイカの千切り痕がついたかわいそうなイワシが上がって来て、ヒラメの部ゲームオーバーとなりました。

続くイカの部、事前に船長から「スッテでも、ツノでも何でもいいよ」と言われ色々準備しましたが、先ずは3号サイズの布巻スッテ5本ブランコでスタート。
水深は80M位でしたが潮が流れているということで錘150号。仕掛けの上に小型青色ライトを付けました。
まわりみたら、みなさん大きな三色ライト付けています。
目立ち負けしそうでしたが、一投目からヒット。強くはないですがしっかりした引き。上がってきたのはムギ~ニセイカサイズが1杯。

夜イカは棚が幾つかに割れるのでその当たり棚を見つけられるかどうかがポイントになりますが、この日私は中層棚は見つけることが出来ず、べた底で拾い釣りになりました。
途中中錘を付け、底でスッテを動かし、2杯、3杯と付くこともありましたが、ポロッ、ポロッてな感じで30杯で終了。

夜イカは錨を入れての係り釣りになりますので手持ちでシャクリ続けるのはホント重労働です。
夜も更けて来ると釣果に関係なく(もうやめよう)という気分になってきます。
9時をまわり船長から「はい、お疲れさまです。それじゃ上がっていきましょう。」コールで重労働から解放されました。

この日は、スーツ姿にザックとロッドケースを背負い、カートにクーラーボックスと道具ケースを括り付けて引いて、朝の6時に家を出て、新幹線に乗り、レンタカーで2時間乗り継いで宮古港へ。そして夜9時沖上がりして、再び港についたのが夜10時。それからまたレンタカーで2時間かけて盛岡へ。
イカ釣りの重労働も重なり、この日は近年まれにみるヘコヘコでした。
自分で言うのも何ですが、「病、膏肓に入る」という感じです。

港に到着した際、新幹線とレンタカー乗り継いで来たと言ったら船長から、
「釣りバカですね」と言われました。
一瞬褒められたような錯覚がありましたが、やっぱり進行性の難病なんでしょうか?


マトウダイ40cmオーバーです。

釣りバカの荷物 重い!





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