2014年12月20日土曜日

剣崎石鯛五目


釣果
イシダイ 5枚(内2枚リリース)
マダイ 2枚
ハタ  1匹
ワラサ 2本

 
汐留さんからお誘いを貰い、釣りブロガーのマルソータさん仕立、剣崎間口港は利一丸からイシダイ五目釣りに行って来ました。
予報では週末天気が崩れそうで気を揉みましたが、曇天ながら風無く凪で出船できました。終盤雨が降り始め、帰宅路は土砂降りになりましたが無事に釣行できました。

 
イシダイという種目も初めて。事前リサーチではウィリーシャクリでやる釣りだそうです。型はそんなに大きくはなさそうなので、ハリスは2号、3号ぐらい、針はチヌ2号位をイメージしていましたが、入谷の釣具屋さんで聞いたら、ハリス4号、針はグレ8号の仕掛けを進められました。大きいのが掛かることがあるしイナダなど青物が掛かることがあるので、悔しい思いしたくなかったら太いほうがいいということでした。勧められた仕掛けを2枚(2組×2枚)と喰い渋り用にサイズを落としたハリス3号チヌ3号自作ウィリーと、マダイ用の3号、4号6m2本針の仕掛けを持って行きました。

 
ウィリーシャクリをネットで勉強して、いざ鎌倉ならぬ剣崎へとなったのですが、朝出船前に船長のレクチャを聞いてビックリ。誘いはスッとしゃくってピタリと止める所謂ウィリしゃくりではなく、竿先を海面まで落としてそこから頭の上まで誘うんだそうです。ヤリイカみたいな感じらしいです。アタリはもぞもぞっという感じが多く、違和感感じたらその瞬間鬼合わせを2回やれということ、当たりが微妙なのと棚を1回探ったらエサは確実になくなっているからビシは軽めの60号FLサイズにしましょうということでした。エサ針有利ということでしたが、スタートはウィリーで様子をみることにしました。コマセはオキアミブロックを解凍して、付けエサはそこから選んで使います。
ビシの調整は船長が一人一人やってくれました。上は全開け、下も2メモリほど開けます。大きくゆっくり目の誘いでコマセを出すのにこれが丁度いい塩梅なようです。

 
6時半ぐらいに河岸払いして港前に待機して7時の時報で全船ダッシュで漁場に向かうのが剣崎流、イシダイのポイントはそこからすぐのところにあるようです。
スタートの合図でウィリー2本+エサ針1本の仕掛けを投入し、教わった通りヤリイカスタイルでシャクリます。棚幅は5m位ですが1回探って仕掛けを上げると確かにエサのオキアミは無くなっています。エサ取りが多いようで、取り敢えずウィリーで暫く通そうと2回3回と打ち返ししていたら、グンと入る当たりがあり教わったとおり鬼合わせを入れます。上がって来たのはイシダイ、本日1枚目です。船中でも早かったほうだと思います。  でも小さい・・。手のひらサイズです。持って帰ってもね〜と思い船長に「これどうすれば?」と聞いたら「帰してやって」と。「は〜い」でお帰りねがいました。

 
この辺りでは、何となく今日は楽勝?なんて思っていましたが、ここから苦難タイムに入ります。お隣がポツポツと上げている中で、こちらは桶が空のままです。いえ、アタリはあるんです。でも掛けられないんです。アワセを入れた瞬間は針が入った感じがあるのですが途中でバレてしまいます。針が大きいか?と自作の仕掛けに替えてみましたが状況は同じ。
しばらくそんなことを繰り返しながら無い知恵絞って、クッションゴム外してみることにしました。すると、1枚2枚と拾うことが出来るようになりました。船長に「クッション外したら取れるようになった」と言うと「大きいのくるから、付けた方がいい」と指導されましたので付けることにしましたが天秤を太軸の硬いものに交換しました。
それに合わせて仕掛けも交換。ウィリー諦めてエサ針にします。在庫処分で持ってきたマダイ用の4号6m2本針仕掛けのエダスを切って合わせました。エサ仕掛けは3―3.5m位らしいですが、ちょっと長めにしました。これが良かったのでしょうか?
ほどなくして竿先をガンガン叩いて上がってきたのはマダイ。型はちょっと小さ目ですが、タイはタイです。先週のカモシのスカで今年のマダイは諦めていましたが、何か最後に逆転したみたいで嬉しかったです。マダイはこの後にも1枚追加できました。因みに今日のマダイは鼻穴が長細い1穴ですから稚魚放流されたものですね。

 
その後も来ましたよ、でかいのが。当たった瞬間でかいのが分かりましたので、ドラグを緩めて慎重にやり取りしました。マルソータさんに網入れてもらって上がったのはハタ。目方は1.2kgでした。
実は先週のカモシでヒイカ、ヤリイカのチョン掛けエサの喰われ方見て、来年のテーマ決まりました。「イカ餌」。で帰ってからすぐにネットで注文、ホタルイカの大人買いをしてしまいました。で、配達が間に合ったのでこの日ホタルイカを持参して釣れても釣れなくても実験することに決めていました。そして、エサ針仕掛けに替えてからは、なんらかの形でホタルイカを試していました。上針にホタルちょん掛けにしてコマセ針にするとか、オキアミとホタルゲソでサンドイッチにするとか。
その効果が出たとはいえないのですが、ワラサとマダイそれぞれ1枚はホタルイカのちょん掛けに喰ってきました。ハタはオキアミとホタルの抱き合わせでした。
釣果以上に色々試してわかったことがあります。次回以降検証して再現や応用が出来たものは書いておこうと思いますが、例えばイカで一番先に食べられるところは目です。次が外套。付け方にもよりますが、ゲソは最後まで残ります。これは何か応用できそうです。

 
その後、イシダイの喰いが悪くなって、ポイントを換えてアジ、イナダ狙いへと。船上あちこちで竿が入ってイナダが上がります。私の竿も入りました。ズドンズドン竿先が入りますので結構慎重にやったつもりだったのですが、最後はハリス切れでチーン。マルソータさんからイナダ狙うのなら6号6mで置き竿と教えてもらいましたが、6号は用意していませんでした。ちょっと甘くみていました。その後も糸切られ最終的には4号仕掛け4組全消費でしたが、何とかイナダ、マダイ、イナダを追加することが出来ました。
最後に再度イシダイポイントに戻りますが、反応あるも喰いが立たず、雨も落ちて来たところで、少し時間を余して沖上がりとなりました。
港に着いてから少し離れた宿に行ってラーメンをご馳走になりました。
利一丸は仕立専門ですが、この日は3艘出し、年内は予約でいっぱいと言う人気の船宿です。イシダイの模様がいいのもそうですが、船長がとても親切です。
朝一で「イシダイは特殊な釣り」と言われた通り、初めての私には結構難しかったですが、大満足です。
マルソータさん、汐留さんには感謝です。


イシダイ
マダイ





イナダ













2014年12月14日日曜日

カモシ -実釣編-

釣果 イサキ7 ウマ2

カモシ釣りというのをやりに外房に行って来ました。お世話になったのは興津港第二沖合丸。

興津港には船着場が東と西2か所あって第二沖合丸は夜は東の港に係留していて、朝西の港に移動、釣り人は西の港で乗船ということになります。
西の港は小学校の方で、第二沖合丸の看板から左折したその先にあります。

朝4時半ごろ港に到着、ほどなく船が回って来て係留、船長に挨拶すると、「左の前から2番目です」とういことで早速船に乗り込みました。

マダイを狙うなら4号8m〜、ヒラマサ狙いなら8号6mぐらいということらしく、仕掛けはハリス4号8号12号16号で準備しました。
竿はカモシ釣りはカモシ袋に入ったサンマミンチを竿の上下大きな動作で撒くということと、ハリス10号以上を使うということで、パシフィックスプリントを持っていきました。この竿はカツオマグロ用に去年買って、今年の夏魂入れは終わっています。

この日の釣り人は8人。片舷4人ですから長仕掛けでも楽々でした。驚いたのは探検丸装備ほぼ100%だったことです。カモシ釣りには必須アイテムなんでしょうね。実は私も探検丸ミニPLAYSというのを持っています。買って使ってわかったのですが、船べり固定の大きいやつじゃないと不便です。なのでほとんど使ったことがないのですが、この日は一応持っていってスイッチは入れました。見る際に一々手に取らないと見れませんので、中々うまく使うことが出来ません。

道具の準備ができたあたりでサンマミンチの箱と付けエサのサンマぶつ切りが配られ、舫が解かれ出船です。

最初の漁場まで1時間ほど走り、みなさんこの間はキャビンに退避していましたが私はデッキでチビチビと楽しんでいました。この日は朝霜が降り車のフロントガラスも凍結するほど寒かったのですが、上から下まで完全防寒でしたのでへっちゃらでした。
途中船長が心配して声かけてくれました。ご心配ありがとうございます。

漁場に着いて先ず最初のお仕事はサンマミンチを海水で溶かしてカモシ汁を作ること。船長からお汁粉ぐらいの硬さで、っていわれましたのでそのイメージで溶いていきます。これを専用のポンプで吸い上げカモシ袋に入れてスタンバイします。

「はいどうぞ。棚は40m、27尋」。根のそばをやるので棚は上からの指示となります。「m」と併せて「尋」もアナウンスされるのはカモシ独特だと思います。
この日の作戦は、ヒラマサ狙いでまわりで鯛が釣れたら4号ハリスに交代ということで、先ずは12号6mの仕掛けを投入します。
ミンチ溶き、ミンチ汁の袋注入、仕掛け投入、初めてでしたがそんな難しくはないですね。ただし、手やウエアに付いたミンチはこまめに洗ったり拭いたりする必要があります。臭いし滑りますから。

エサは持ち込みの15センチほどのヤリイカチビ(メス?)と5センチぐらいのヒイカ。スタートはヤリイカにしました。仕掛け投入後のカモシの振出は見よう見まねでやってみました。大きく振り上げてさっと落として袋からカモシ汁を出すイメージです。竿を上に大きくあおる動作はヤリイカ釣りなんかと良く似ています。

カモシ汁は相当に集魚効果があるらしく、従って難敵のひとつはエサ取りです。針はヒラマサ針15号ですから、外道として掛かることはありませんでしたが、イカを付けるとほぼ100%エサ取りにやられました。カモシ釣りは初めてですので正しいかどうかわかりませんが、カモシで集魚した中から自分のお目当ての魚を釣る、というテーマがカモシの面白さではないかと思いました。マダイ狙いなら細ハリス青物なら太ハリス、大物狙いならエサ取りの口が止んだ間隙を縫うとか。

この日は、(潮がいっていないのでたぶんウマヅラ系だと思いますが)エサ取りのお休みタイムはありませんでした。
船は何か所かのポイントを転々としたあと後半は浅場に移りました。棚は上から15m-20mぐらいで、こうなると大型青物は期待できないでしょうからマダイ狙いの4号10mの仕掛けに交代、針もマダイ8号と小さいものにしてリサーチも兼ねて2本針にしました。
するとほどなくして、弱弱しい生体反応。硬い竿ですので弾いてばらさないように丁寧に巻いていくと見えてきたのは(やっぱり)イサキでした。狙いの魚ではありませんでしたが、型は30センチ程度でまあまあ、お土産にはなりました。

イサキがいるならタイもいるだろうということでハリスを伸ばしたり、カモシを撒かずに静かに待ったりしましたが、結局イサキとウマだけで試合終了となりました。

今回は釣果は出ませんでしたが、カモシ釣りってそれほど面倒じゃないじゃんって発見できたことは良かったです。
それと、狙った魚をどうやって釣るかという戦略とプロセスに頭が回るようになったのは、少し進歩かも知れません。


2014年12月12日金曜日

カモシ -準備編-

釣り馬鹿は 真鯛の夢を捨てきれず カモシなる釣りを探し当てぬ

最近マダイでスカを喰らい過ぎてかなりフラストレーションが溜まっています。
今週末外房勝浦方面への予定に合わせてマダイリサーチをしました。
最近のポピュラーで云えば外房マダイなら、ひとつテンヤということになるのでしょうが、あいにく私には道具がありません。
色々と探して、「おっ、これいいんじゃね」ときめたのがカモシ釣り。

普通のコマセマダイやらせてくれそうな船もあったのですが、ここまで来たら釣果期待せず、思いっきり撃沈するのも趣向かとそれにカモシ釣りは如何にも相応しいと考えました。
もちろん「マダイ?マダイなんて目じゃない。お目当てはヒ・ラ・マ・サ」って海神を油断させその隙にマダイを釣り上げようという下心によるところも大です。

カモシ釣りというのは、サンマのミンチを布袋に詰めて海中へ送り、ミンチを海中に拡散させ匂いを「醸す」というのが名前の由来だそうで、この釣りにしか使わないカモシ袋というものが必要になります。
また、対象となるメインターゲットが海のスプリンターといわれるヒラマサで、針掛かりした際の魚のGを緩和するために遊動天秤というシステムを使います。

入谷にて カモシのことを尋ねゐる 道具を揃え心は沖へ

と、いうことでカモシシステムを誂えに入谷の繁盛釣具屋さんに行って来ました。
年末の売り出し中でみなさん忙しい中、スタッフKさんにカモシのことを聞きました。
このお店のスタッフはみなさん本当に教え上手で売り上手です。
買う道具のことだけではなく、乗る船のことや今のカモシの状況のことなども色々教えてもらいました。


天秤

遊動ライン

錘・カモシ袋ライン

カモシ袋

クッションゴム

組立ると・・


糸を測り針を結ぶ 一結び一結びごと かしこみ願ふ

そして、準備です。
針のチモトは補強したほうがいいらしいので、古くなってカットしたPEラインを廃品利用しました。


チモト編込みハリス12号針ヒラマサ15号


マダイ用のハリスはこれまでも2段テーパーにしていますが、もう少し海中のイメージをしやすくするためにビシマスペックを作ってみました。

シンカーパイプ

7号フロロカーボン糸6mにG3のシンカーパイプ5本を1m間隔でナイロン3号糸で編みつけました。


さて、結果は如何に。

2014年12月7日日曜日

マダイのつもりが・・・

分類タグは「マダイ」ではなく「アジ」が正しいのかも知れません。
ほとんど書くことはないのですが、・・・・。

マダイに行って来ました。
前日のアジでなんか上手くなったつもりになって、この銚子で正月用に鯛でも釣ってくるかって、強気モードに突入してしまい、船宿に電話かけたら「空いてますよ」「じゃお願いします」って乗り込みました。

(釣果が釣果なので以下船宿情報は無し。)

到着して乗船したら全部で15人、私の場所は右舷8人並びの後ろから3番目。
船宿もかき入れ時ですし、正月用マダイの時期ですので文句をいう筋合いではありませんが、「やっぱり来る日間違えた」と思いました。

配当は期待出来ずと覚悟しましたが、結果はそれ以下でした。

朝5時半出船、5時半には釣り開始でしたので、開始直後は闇の中。「32m。棚は上から取ってください」って言われても糸の色が見えません。取りあえずはリールのカウンタ見てやるしかありませんでした。

空が白んでくるあたりに艫の方が小ぶりですが型をあげましたので、「もしかして、今日はいける?」なんて思いましたが、まあ錯覚でした。

その後延々と潮回り、打ち返しと繰り返しますが、私を含め見える範囲の同志はいずれもエサの齧りすらない状態が続きました。

しかも潮型が悪い所為かお祭りが頻発です。みなさん手慣れた方でしたので長ハリスのお祭り解きはそれほどの面倒にはなりませんでしたが、お祭りすると、ハリスが撚れてしまいます。
マダイで気を付けなければならないのがこのハリスの撚れで、喰いも悪くなりますし、特に風の日は取り回しが悪くなります。

ガン玉付けたり、ハリスの長さを1m、2mと延ばしたり、色々悪あがきしましたが、本当に何もなしでした。

最後の1時間で少し時合らしき雰囲気、といってもエサが齧られる程度ですが、になりました。
で、一応アタリがありました。弱弱しくズルズルと糸が出て行きましたので、あまり期待せず、でも取りあえず丁寧にやり取りしました。そしたら結構叩いてきましたので、小型本命か?って思いましたが顔みることはできませんでした。

お祭りがひどく、取り込みまでいけずにばれてしまいました。

結局、この日は片舷で朝の1枚だけ、船長に「左舷はどうでした?」って聞いたら「同じ。潮型が二枚潮で悪すぎた」ということでした。

この週末は日本全国ものすごい冷え込みでした。江戸前も天気こそ凪でしたが、海からは湯気が立つ状況でしたので、上の冷たい水と底の暖かい水で対流現象がおきたのかも知れません。

釣果は何も釣れない完ボ。

で、お土産にアジの干物を貰いました。ジャンジャン。




2014年12月6日土曜日

初心に戻ってビシアジ

浦安 吉野屋
釣果 アジ28匹

釣りを始めて4年目に入りましたが、今だ上達出来ず。

理由の一つは、下手なくせにあれこれ手を出すから習熟効果がないということです。今年はあちこち手を出して、釣果はともかくそれはそれで面白かったのですが、前にやったことを忘れそうになっています。ちょっとそれでは拙いということで、初心に戻って東京湾ビシアジへ。

船宿は浦安吉野屋。ここは山本周五郎所縁の宿で東京湾屈指の大店ですが、親方を始め船長さん達もみなさん大変親切です。常連さんも多く、それぞれの釣りものに名人と目される方々がいます。アジ船にも(最近はお見かけしていませんが)大名人がいます。乗るとほぼ毎回竿頭じゃないでしょうか。

この日のアジ船のコースは終日猿島沖をウロウロ、水深は4050m位、同志は9人大型船なので釣り座もキャビンもゆったりでした。

7時出船で猿島沖までは1時間ちょっと、潮回りして8時半ぐらいに「はい、やってみて」の合図で130号ビシを投入してスタートです。

竿はいつものビシ竿ではなく AグリップネライMHを使うことにしました。理由はだいぶ前に、持っているビシ竿が少し硬いといわれたことがあり、柔い竿だとどんな感じになるか試してみたかったからです。竿はかなり負け気味になりますが、ビシを振りにくいというところまでは行きません。それと竿先の感度が殺されますので小さいよそ者が掛かるとアタリがわかりません。それでもアジの掛かりは良さそうで、バラしもほとんどありませんでしたので、これもありかなとわかりました。

もうひとつの実験はお手製仕掛けの具合。全長2m2号ハリスの3本針。針のサイズはいずれもムツ10号ですが、下から金にケイムラコート、中がピンクカラー針、上がパールカラー針でエダスは15cmで結びは丁寧に3方編込みを入れました。最近になってエダスが絡まないことの重要性がわかって来たのでアジの仕掛けにはオーバースペックですが敢えて3方編込みを入れてエダスが立つようにしました。そして中針と上針は赤タン極小サイズで通しました。下針にはイソメでスタート、喰いがよくなったら赤タン、悪くなったらイソメという感じにしました。この日はどの針も均等に喰いましたし、エダスの絡みはほとんどありませんでしたのでスペック的にはokでしょう。


さて、船長からの指示棚は23m、釣り座は舳寄りで開始直後は舳から艫へ潮が結構流れていたので、2m±でビシを振りほぼその位置で待つ形にしました。ほどなく、クンクンの合図で少し我慢して待ってから巻き上げてみると開始早々まあまあサイズがダブルで上がって来ました。

その後もポツポツと当たり良型が10匹になったところ、10時ちょうどぐらいに「はい、上げて」の合図で別ポイントへ移動です。個人的にはそのままこのポイントでもうすばらく通してもらってほしかったのですが、釣果のバランスが気に入らないということだったのでしょうか。

釣っている途中、お隣の方が「棚どれぐらい?」と聞いて来ましたので、「底から2m、潮が強いのでビシ振ってからあまり上げないほうがいいと思います。」と答えましたが、手があわないのか中々上がりませんでした。ところがこの状況は次のステージでは逆転します。

船長群れを探索中に、反対舷の方が覗きに来て「どれぐらい釣りました?」。「10匹です」と答えると「私は9匹。もう少し続けてほしかったけど。この船長胴の間の釣れ方で判断するから」だそうです。



その後しばらくウロウロした後、再スタート。「45m。棚は同じく2m。少し起伏があるから棚はまめに取り直して。」の指示。
確かにビシの入れ直し、棚の取り直しをすると微妙に底取りが変わります。45±50±ぐらいまで変化しました。こういう所の棚取りが良くわかりません。底の形状に従って2なのか、あるいはどこか起点の底があってその水深を基準に2なのか?ビシのコマセはすぐ無くなりますからこの状況発見や判断が重要だと思うのですが今だに良くわかっていません。

しばらくは朝一と同じく2mで振ってほぼデッドで待つ形にしましたが、アタリが取れず悶々が始まりました。そうこうするうちにお隣が怒涛の連チャンモードに入りました。型は小さいのですがほぼ入れ食いです。「あれ〜!」って感じですが、良く観察すると3m上げてビシ振って待っています。

それでこちらも3mに修正してみるとしばらくして、やっとあたりが再開しました。指示棚が2-3mでも2mで喰ったり3mで喰ったりその場所その時間で変わってきます。誤解のないように書いておくとこの船長いつも2-3mと言う訳ではなく2mの時は「2mまで」とか、高いときは「3m」と指示しますので、この日のこの場所には2-3mで群れがあり、この時間は上の層で小型の喰いが良かったということかと思います。


その後も試行錯誤を繰り返し、この日の棚は(起伏のある)底からの勘定ではなく、喰い棚を発見したらその次はその水深をキープするという形に修正できたところでポツポツとあたりが続くようになりました。修正の際には掛かる針の位置や上顎にきちんと入っているかどうかなどの確認も大事ですね。


追い食いテクを使わないと数は伸びないと思いますが、この日の目標は30匹でほぼ目標の28匹でしたので釣果的には十分でしたし、派手な喰いではなかったのですが、色々試したり修正したりして自分なりに納得できたことに満足出来ました。


まあ、こうしてわかったつもりになっても、次はまた「あれ?おかしいな?」になるんでしょうけど。


 
猿島沖