2014年12月20日土曜日

剣崎石鯛五目


釣果
イシダイ 5枚(内2枚リリース)
マダイ 2枚
ハタ  1匹
ワラサ 2本

 
汐留さんからお誘いを貰い、釣りブロガーのマルソータさん仕立、剣崎間口港は利一丸からイシダイ五目釣りに行って来ました。
予報では週末天気が崩れそうで気を揉みましたが、曇天ながら風無く凪で出船できました。終盤雨が降り始め、帰宅路は土砂降りになりましたが無事に釣行できました。

 
イシダイという種目も初めて。事前リサーチではウィリーシャクリでやる釣りだそうです。型はそんなに大きくはなさそうなので、ハリスは2号、3号ぐらい、針はチヌ2号位をイメージしていましたが、入谷の釣具屋さんで聞いたら、ハリス4号、針はグレ8号の仕掛けを進められました。大きいのが掛かることがあるしイナダなど青物が掛かることがあるので、悔しい思いしたくなかったら太いほうがいいということでした。勧められた仕掛けを2枚(2組×2枚)と喰い渋り用にサイズを落としたハリス3号チヌ3号自作ウィリーと、マダイ用の3号、4号6m2本針の仕掛けを持って行きました。

 
ウィリーシャクリをネットで勉強して、いざ鎌倉ならぬ剣崎へとなったのですが、朝出船前に船長のレクチャを聞いてビックリ。誘いはスッとしゃくってピタリと止める所謂ウィリしゃくりではなく、竿先を海面まで落としてそこから頭の上まで誘うんだそうです。ヤリイカみたいな感じらしいです。アタリはもぞもぞっという感じが多く、違和感感じたらその瞬間鬼合わせを2回やれということ、当たりが微妙なのと棚を1回探ったらエサは確実になくなっているからビシは軽めの60号FLサイズにしましょうということでした。エサ針有利ということでしたが、スタートはウィリーで様子をみることにしました。コマセはオキアミブロックを解凍して、付けエサはそこから選んで使います。
ビシの調整は船長が一人一人やってくれました。上は全開け、下も2メモリほど開けます。大きくゆっくり目の誘いでコマセを出すのにこれが丁度いい塩梅なようです。

 
6時半ぐらいに河岸払いして港前に待機して7時の時報で全船ダッシュで漁場に向かうのが剣崎流、イシダイのポイントはそこからすぐのところにあるようです。
スタートの合図でウィリー2本+エサ針1本の仕掛けを投入し、教わった通りヤリイカスタイルでシャクリます。棚幅は5m位ですが1回探って仕掛けを上げると確かにエサのオキアミは無くなっています。エサ取りが多いようで、取り敢えずウィリーで暫く通そうと2回3回と打ち返ししていたら、グンと入る当たりがあり教わったとおり鬼合わせを入れます。上がって来たのはイシダイ、本日1枚目です。船中でも早かったほうだと思います。  でも小さい・・。手のひらサイズです。持って帰ってもね〜と思い船長に「これどうすれば?」と聞いたら「帰してやって」と。「は〜い」でお帰りねがいました。

 
この辺りでは、何となく今日は楽勝?なんて思っていましたが、ここから苦難タイムに入ります。お隣がポツポツと上げている中で、こちらは桶が空のままです。いえ、アタリはあるんです。でも掛けられないんです。アワセを入れた瞬間は針が入った感じがあるのですが途中でバレてしまいます。針が大きいか?と自作の仕掛けに替えてみましたが状況は同じ。
しばらくそんなことを繰り返しながら無い知恵絞って、クッションゴム外してみることにしました。すると、1枚2枚と拾うことが出来るようになりました。船長に「クッション外したら取れるようになった」と言うと「大きいのくるから、付けた方がいい」と指導されましたので付けることにしましたが天秤を太軸の硬いものに交換しました。
それに合わせて仕掛けも交換。ウィリー諦めてエサ針にします。在庫処分で持ってきたマダイ用の4号6m2本針仕掛けのエダスを切って合わせました。エサ仕掛けは3―3.5m位らしいですが、ちょっと長めにしました。これが良かったのでしょうか?
ほどなくして竿先をガンガン叩いて上がってきたのはマダイ。型はちょっと小さ目ですが、タイはタイです。先週のカモシのスカで今年のマダイは諦めていましたが、何か最後に逆転したみたいで嬉しかったです。マダイはこの後にも1枚追加できました。因みに今日のマダイは鼻穴が長細い1穴ですから稚魚放流されたものですね。

 
その後も来ましたよ、でかいのが。当たった瞬間でかいのが分かりましたので、ドラグを緩めて慎重にやり取りしました。マルソータさんに網入れてもらって上がったのはハタ。目方は1.2kgでした。
実は先週のカモシでヒイカ、ヤリイカのチョン掛けエサの喰われ方見て、来年のテーマ決まりました。「イカ餌」。で帰ってからすぐにネットで注文、ホタルイカの大人買いをしてしまいました。で、配達が間に合ったのでこの日ホタルイカを持参して釣れても釣れなくても実験することに決めていました。そして、エサ針仕掛けに替えてからは、なんらかの形でホタルイカを試していました。上針にホタルちょん掛けにしてコマセ針にするとか、オキアミとホタルゲソでサンドイッチにするとか。
その効果が出たとはいえないのですが、ワラサとマダイそれぞれ1枚はホタルイカのちょん掛けに喰ってきました。ハタはオキアミとホタルの抱き合わせでした。
釣果以上に色々試してわかったことがあります。次回以降検証して再現や応用が出来たものは書いておこうと思いますが、例えばイカで一番先に食べられるところは目です。次が外套。付け方にもよりますが、ゲソは最後まで残ります。これは何か応用できそうです。

 
その後、イシダイの喰いが悪くなって、ポイントを換えてアジ、イナダ狙いへと。船上あちこちで竿が入ってイナダが上がります。私の竿も入りました。ズドンズドン竿先が入りますので結構慎重にやったつもりだったのですが、最後はハリス切れでチーン。マルソータさんからイナダ狙うのなら6号6mで置き竿と教えてもらいましたが、6号は用意していませんでした。ちょっと甘くみていました。その後も糸切られ最終的には4号仕掛け4組全消費でしたが、何とかイナダ、マダイ、イナダを追加することが出来ました。
最後に再度イシダイポイントに戻りますが、反応あるも喰いが立たず、雨も落ちて来たところで、少し時間を余して沖上がりとなりました。
港に着いてから少し離れた宿に行ってラーメンをご馳走になりました。
利一丸は仕立専門ですが、この日は3艘出し、年内は予約でいっぱいと言う人気の船宿です。イシダイの模様がいいのもそうですが、船長がとても親切です。
朝一で「イシダイは特殊な釣り」と言われた通り、初めての私には結構難しかったですが、大満足です。
マルソータさん、汐留さんには感謝です。


イシダイ
マダイ





イナダ













2014年12月14日日曜日

カモシ -実釣編-

釣果 イサキ7 ウマ2

カモシ釣りというのをやりに外房に行って来ました。お世話になったのは興津港第二沖合丸。

興津港には船着場が東と西2か所あって第二沖合丸は夜は東の港に係留していて、朝西の港に移動、釣り人は西の港で乗船ということになります。
西の港は小学校の方で、第二沖合丸の看板から左折したその先にあります。

朝4時半ごろ港に到着、ほどなく船が回って来て係留、船長に挨拶すると、「左の前から2番目です」とういことで早速船に乗り込みました。

マダイを狙うなら4号8m〜、ヒラマサ狙いなら8号6mぐらいということらしく、仕掛けはハリス4号8号12号16号で準備しました。
竿はカモシ釣りはカモシ袋に入ったサンマミンチを竿の上下大きな動作で撒くということと、ハリス10号以上を使うということで、パシフィックスプリントを持っていきました。この竿はカツオマグロ用に去年買って、今年の夏魂入れは終わっています。

この日の釣り人は8人。片舷4人ですから長仕掛けでも楽々でした。驚いたのは探検丸装備ほぼ100%だったことです。カモシ釣りには必須アイテムなんでしょうね。実は私も探検丸ミニPLAYSというのを持っています。買って使ってわかったのですが、船べり固定の大きいやつじゃないと不便です。なのでほとんど使ったことがないのですが、この日は一応持っていってスイッチは入れました。見る際に一々手に取らないと見れませんので、中々うまく使うことが出来ません。

道具の準備ができたあたりでサンマミンチの箱と付けエサのサンマぶつ切りが配られ、舫が解かれ出船です。

最初の漁場まで1時間ほど走り、みなさんこの間はキャビンに退避していましたが私はデッキでチビチビと楽しんでいました。この日は朝霜が降り車のフロントガラスも凍結するほど寒かったのですが、上から下まで完全防寒でしたのでへっちゃらでした。
途中船長が心配して声かけてくれました。ご心配ありがとうございます。

漁場に着いて先ず最初のお仕事はサンマミンチを海水で溶かしてカモシ汁を作ること。船長からお汁粉ぐらいの硬さで、っていわれましたのでそのイメージで溶いていきます。これを専用のポンプで吸い上げカモシ袋に入れてスタンバイします。

「はいどうぞ。棚は40m、27尋」。根のそばをやるので棚は上からの指示となります。「m」と併せて「尋」もアナウンスされるのはカモシ独特だと思います。
この日の作戦は、ヒラマサ狙いでまわりで鯛が釣れたら4号ハリスに交代ということで、先ずは12号6mの仕掛けを投入します。
ミンチ溶き、ミンチ汁の袋注入、仕掛け投入、初めてでしたがそんな難しくはないですね。ただし、手やウエアに付いたミンチはこまめに洗ったり拭いたりする必要があります。臭いし滑りますから。

エサは持ち込みの15センチほどのヤリイカチビ(メス?)と5センチぐらいのヒイカ。スタートはヤリイカにしました。仕掛け投入後のカモシの振出は見よう見まねでやってみました。大きく振り上げてさっと落として袋からカモシ汁を出すイメージです。竿を上に大きくあおる動作はヤリイカ釣りなんかと良く似ています。

カモシ汁は相当に集魚効果があるらしく、従って難敵のひとつはエサ取りです。針はヒラマサ針15号ですから、外道として掛かることはありませんでしたが、イカを付けるとほぼ100%エサ取りにやられました。カモシ釣りは初めてですので正しいかどうかわかりませんが、カモシで集魚した中から自分のお目当ての魚を釣る、というテーマがカモシの面白さではないかと思いました。マダイ狙いなら細ハリス青物なら太ハリス、大物狙いならエサ取りの口が止んだ間隙を縫うとか。

この日は、(潮がいっていないのでたぶんウマヅラ系だと思いますが)エサ取りのお休みタイムはありませんでした。
船は何か所かのポイントを転々としたあと後半は浅場に移りました。棚は上から15m-20mぐらいで、こうなると大型青物は期待できないでしょうからマダイ狙いの4号10mの仕掛けに交代、針もマダイ8号と小さいものにしてリサーチも兼ねて2本針にしました。
するとほどなくして、弱弱しい生体反応。硬い竿ですので弾いてばらさないように丁寧に巻いていくと見えてきたのは(やっぱり)イサキでした。狙いの魚ではありませんでしたが、型は30センチ程度でまあまあ、お土産にはなりました。

イサキがいるならタイもいるだろうということでハリスを伸ばしたり、カモシを撒かずに静かに待ったりしましたが、結局イサキとウマだけで試合終了となりました。

今回は釣果は出ませんでしたが、カモシ釣りってそれほど面倒じゃないじゃんって発見できたことは良かったです。
それと、狙った魚をどうやって釣るかという戦略とプロセスに頭が回るようになったのは、少し進歩かも知れません。


2014年12月12日金曜日

カモシ -準備編-

釣り馬鹿は 真鯛の夢を捨てきれず カモシなる釣りを探し当てぬ

最近マダイでスカを喰らい過ぎてかなりフラストレーションが溜まっています。
今週末外房勝浦方面への予定に合わせてマダイリサーチをしました。
最近のポピュラーで云えば外房マダイなら、ひとつテンヤということになるのでしょうが、あいにく私には道具がありません。
色々と探して、「おっ、これいいんじゃね」ときめたのがカモシ釣り。

普通のコマセマダイやらせてくれそうな船もあったのですが、ここまで来たら釣果期待せず、思いっきり撃沈するのも趣向かとそれにカモシ釣りは如何にも相応しいと考えました。
もちろん「マダイ?マダイなんて目じゃない。お目当てはヒ・ラ・マ・サ」って海神を油断させその隙にマダイを釣り上げようという下心によるところも大です。

カモシ釣りというのは、サンマのミンチを布袋に詰めて海中へ送り、ミンチを海中に拡散させ匂いを「醸す」というのが名前の由来だそうで、この釣りにしか使わないカモシ袋というものが必要になります。
また、対象となるメインターゲットが海のスプリンターといわれるヒラマサで、針掛かりした際の魚のGを緩和するために遊動天秤というシステムを使います。

入谷にて カモシのことを尋ねゐる 道具を揃え心は沖へ

と、いうことでカモシシステムを誂えに入谷の繁盛釣具屋さんに行って来ました。
年末の売り出し中でみなさん忙しい中、スタッフKさんにカモシのことを聞きました。
このお店のスタッフはみなさん本当に教え上手で売り上手です。
買う道具のことだけではなく、乗る船のことや今のカモシの状況のことなども色々教えてもらいました。


天秤

遊動ライン

錘・カモシ袋ライン

カモシ袋

クッションゴム

組立ると・・


糸を測り針を結ぶ 一結び一結びごと かしこみ願ふ

そして、準備です。
針のチモトは補強したほうがいいらしいので、古くなってカットしたPEラインを廃品利用しました。


チモト編込みハリス12号針ヒラマサ15号


マダイ用のハリスはこれまでも2段テーパーにしていますが、もう少し海中のイメージをしやすくするためにビシマスペックを作ってみました。

シンカーパイプ

7号フロロカーボン糸6mにG3のシンカーパイプ5本を1m間隔でナイロン3号糸で編みつけました。


さて、結果は如何に。

2014年12月7日日曜日

マダイのつもりが・・・

分類タグは「マダイ」ではなく「アジ」が正しいのかも知れません。
ほとんど書くことはないのですが、・・・・。

マダイに行って来ました。
前日のアジでなんか上手くなったつもりになって、この銚子で正月用に鯛でも釣ってくるかって、強気モードに突入してしまい、船宿に電話かけたら「空いてますよ」「じゃお願いします」って乗り込みました。

(釣果が釣果なので以下船宿情報は無し。)

到着して乗船したら全部で15人、私の場所は右舷8人並びの後ろから3番目。
船宿もかき入れ時ですし、正月用マダイの時期ですので文句をいう筋合いではありませんが、「やっぱり来る日間違えた」と思いました。

配当は期待出来ずと覚悟しましたが、結果はそれ以下でした。

朝5時半出船、5時半には釣り開始でしたので、開始直後は闇の中。「32m。棚は上から取ってください」って言われても糸の色が見えません。取りあえずはリールのカウンタ見てやるしかありませんでした。

空が白んでくるあたりに艫の方が小ぶりですが型をあげましたので、「もしかして、今日はいける?」なんて思いましたが、まあ錯覚でした。

その後延々と潮回り、打ち返しと繰り返しますが、私を含め見える範囲の同志はいずれもエサの齧りすらない状態が続きました。

しかも潮型が悪い所為かお祭りが頻発です。みなさん手慣れた方でしたので長ハリスのお祭り解きはそれほどの面倒にはなりませんでしたが、お祭りすると、ハリスが撚れてしまいます。
マダイで気を付けなければならないのがこのハリスの撚れで、喰いも悪くなりますし、特に風の日は取り回しが悪くなります。

ガン玉付けたり、ハリスの長さを1m、2mと延ばしたり、色々悪あがきしましたが、本当に何もなしでした。

最後の1時間で少し時合らしき雰囲気、といってもエサが齧られる程度ですが、になりました。
で、一応アタリがありました。弱弱しくズルズルと糸が出て行きましたので、あまり期待せず、でも取りあえず丁寧にやり取りしました。そしたら結構叩いてきましたので、小型本命か?って思いましたが顔みることはできませんでした。

お祭りがひどく、取り込みまでいけずにばれてしまいました。

結局、この日は片舷で朝の1枚だけ、船長に「左舷はどうでした?」って聞いたら「同じ。潮型が二枚潮で悪すぎた」ということでした。

この週末は日本全国ものすごい冷え込みでした。江戸前も天気こそ凪でしたが、海からは湯気が立つ状況でしたので、上の冷たい水と底の暖かい水で対流現象がおきたのかも知れません。

釣果は何も釣れない完ボ。

で、お土産にアジの干物を貰いました。ジャンジャン。




2014年12月6日土曜日

初心に戻ってビシアジ

浦安 吉野屋
釣果 アジ28匹

釣りを始めて4年目に入りましたが、今だ上達出来ず。

理由の一つは、下手なくせにあれこれ手を出すから習熟効果がないということです。今年はあちこち手を出して、釣果はともかくそれはそれで面白かったのですが、前にやったことを忘れそうになっています。ちょっとそれでは拙いということで、初心に戻って東京湾ビシアジへ。

船宿は浦安吉野屋。ここは山本周五郎所縁の宿で東京湾屈指の大店ですが、親方を始め船長さん達もみなさん大変親切です。常連さんも多く、それぞれの釣りものに名人と目される方々がいます。アジ船にも(最近はお見かけしていませんが)大名人がいます。乗るとほぼ毎回竿頭じゃないでしょうか。

この日のアジ船のコースは終日猿島沖をウロウロ、水深は4050m位、同志は9人大型船なので釣り座もキャビンもゆったりでした。

7時出船で猿島沖までは1時間ちょっと、潮回りして8時半ぐらいに「はい、やってみて」の合図で130号ビシを投入してスタートです。

竿はいつものビシ竿ではなく AグリップネライMHを使うことにしました。理由はだいぶ前に、持っているビシ竿が少し硬いといわれたことがあり、柔い竿だとどんな感じになるか試してみたかったからです。竿はかなり負け気味になりますが、ビシを振りにくいというところまでは行きません。それと竿先の感度が殺されますので小さいよそ者が掛かるとアタリがわかりません。それでもアジの掛かりは良さそうで、バラしもほとんどありませんでしたので、これもありかなとわかりました。

もうひとつの実験はお手製仕掛けの具合。全長2m2号ハリスの3本針。針のサイズはいずれもムツ10号ですが、下から金にケイムラコート、中がピンクカラー針、上がパールカラー針でエダスは15cmで結びは丁寧に3方編込みを入れました。最近になってエダスが絡まないことの重要性がわかって来たのでアジの仕掛けにはオーバースペックですが敢えて3方編込みを入れてエダスが立つようにしました。そして中針と上針は赤タン極小サイズで通しました。下針にはイソメでスタート、喰いがよくなったら赤タン、悪くなったらイソメという感じにしました。この日はどの針も均等に喰いましたし、エダスの絡みはほとんどありませんでしたのでスペック的にはokでしょう。


さて、船長からの指示棚は23m、釣り座は舳寄りで開始直後は舳から艫へ潮が結構流れていたので、2m±でビシを振りほぼその位置で待つ形にしました。ほどなく、クンクンの合図で少し我慢して待ってから巻き上げてみると開始早々まあまあサイズがダブルで上がって来ました。

その後もポツポツと当たり良型が10匹になったところ、10時ちょうどぐらいに「はい、上げて」の合図で別ポイントへ移動です。個人的にはそのままこのポイントでもうすばらく通してもらってほしかったのですが、釣果のバランスが気に入らないということだったのでしょうか。

釣っている途中、お隣の方が「棚どれぐらい?」と聞いて来ましたので、「底から2m、潮が強いのでビシ振ってからあまり上げないほうがいいと思います。」と答えましたが、手があわないのか中々上がりませんでした。ところがこの状況は次のステージでは逆転します。

船長群れを探索中に、反対舷の方が覗きに来て「どれぐらい釣りました?」。「10匹です」と答えると「私は9匹。もう少し続けてほしかったけど。この船長胴の間の釣れ方で判断するから」だそうです。



その後しばらくウロウロした後、再スタート。「45m。棚は同じく2m。少し起伏があるから棚はまめに取り直して。」の指示。
確かにビシの入れ直し、棚の取り直しをすると微妙に底取りが変わります。45±50±ぐらいまで変化しました。こういう所の棚取りが良くわかりません。底の形状に従って2なのか、あるいはどこか起点の底があってその水深を基準に2なのか?ビシのコマセはすぐ無くなりますからこの状況発見や判断が重要だと思うのですが今だに良くわかっていません。

しばらくは朝一と同じく2mで振ってほぼデッドで待つ形にしましたが、アタリが取れず悶々が始まりました。そうこうするうちにお隣が怒涛の連チャンモードに入りました。型は小さいのですがほぼ入れ食いです。「あれ〜!」って感じですが、良く観察すると3m上げてビシ振って待っています。

それでこちらも3mに修正してみるとしばらくして、やっとあたりが再開しました。指示棚が2-3mでも2mで喰ったり3mで喰ったりその場所その時間で変わってきます。誤解のないように書いておくとこの船長いつも2-3mと言う訳ではなく2mの時は「2mまで」とか、高いときは「3m」と指示しますので、この日のこの場所には2-3mで群れがあり、この時間は上の層で小型の喰いが良かったということかと思います。


その後も試行錯誤を繰り返し、この日の棚は(起伏のある)底からの勘定ではなく、喰い棚を発見したらその次はその水深をキープするという形に修正できたところでポツポツとあたりが続くようになりました。修正の際には掛かる針の位置や上顎にきちんと入っているかどうかなどの確認も大事ですね。


追い食いテクを使わないと数は伸びないと思いますが、この日の目標は30匹でほぼ目標の28匹でしたので釣果的には十分でしたし、派手な喰いではなかったのですが、色々試したり修正したりして自分なりに納得できたことに満足出来ました。


まあ、こうしてわかったつもりになっても、次はまた「あれ?おかしいな?」になるんでしょうけど。


 
猿島沖

2014年11月24日月曜日

妄想の果てに



 

伊東 村正丸
釣果 カイワリ3匹 小サバ多数

 

釣行を予定する場合、先ず種目を決め、而して場所や船宿を決める、というのが普通だと思いますが、私の場合は往々にして場所から入ります。
今回行く東伊豆への予定に合わせてあれこれとリサーチし決めたのは、村正丸カイワリ五目に決めました。
五目釣りというのは、いろんな魚が釣れますということで、その語感には何とも魅力的な響きがあります。
(実は過去にあまりいい思いをしたことがないのですが)

事前リサーチによると、初島界隈から伊東沖はカイワリの魚影が濃いらしくボートでも釣れるんだそうです。
予約の際に道具立て確認したところ、ハリスの長さを除けばほぼマダイの道具立てと同じで、竿は好き好きだが柔い竿の人が多いということ、ハリスは3号6mで針はチヌなら4号ぐらい、マダイ針なら7号8号ぐらい、ビシはコマセパラパラが具合がいいのでステン缶がお勧め、コマセはオキアミを支給付けエサは持参ということでした。
五目の中にはマダイも結構な確率で入るとか。
YouTube つりニュースの動画ではダイワの松永さんが、ハリス6m、針は上2本ウィリー針の3本針でカイワリを一荷で釣り上げていました。
なるほど、なるほど。

で、立てた作戦は
1.松永さんお勧めのウィリー仕掛け持っていく
2.ムツ針試したいのでムツ14号で針に塗料塗ってカラー針仕様で持っていく(下ケイムラ、中緑夜光、上青夜光)
3.チヌ4号2本針のスタンダード仕様も持っていく
4.アオイソメを試す。もちろんオキアミも持参する。(その他、使いませんでしたが、ガルプと漢を持っていきました)

作戦立案時には、カイワリは沢山釣れそうだけど10匹も釣れれば十分。なので仕掛けをいろいろ試す。取りあえず現在進行形で実験しているムツ針の使い勝手とアオイソメの効果を確認する。マダイも釣れるみたいだけど1kg前後のサイズみたいだからあまり意識しなくて大丈夫かな?後、何がつれるかな?イトヨリとかアマダイとか釣れたら楽し過ぎ!なんて相当に妄想していました。
集合時間5時半に船が接岸し受付が始まります。村正丸は予約順で座席を選ぶシステムで、私は左胴真ん中でした。この日は釣り人10名でしたが船が大きいので釣り座的には楽々でした。各席にはロッドキーパー(ラーク16号)が備えてあり親切です。ただし、ロッドホルダーのクランプ径が太いので細径のロッドを持っていく場合にはゴム枠などで調整が必要です。
6時ごろ、準備を始める間に船は出発、最初の場所までは20分弱ぐらいで到着しました。船長アナウンスによると竿入れは6時半からということで、それまでの間10分程度ですが待って、いよいよ釣り開始となりました。
「底まで落としてから3m位切って、コマセを振出しながら10で棚を取って」という指示に従います。事前リサーチのイメージでは底は精々40〜50m位と思っていましたが最初の釣り場は90mぐらいでした。

水深が深くなればなるほどコマセ打ち返しなどの手返しは遅くなるので、仕掛けなどにもより確実性が求められることになります。例えば、針についていうと絶対に回らないことと、エサがキッチリと付いていることが要件となり、色々やっていくと結局シンプル イズ ベストということになります。

そういえば「シンプル イズ ベスト」ってコマーシャルが昔ありました。確かアパレルのコマーシャルで高倉健さんが呟いていました。

で、初回投入で作戦ミスが判明しました。ウィリー針というのは針にウィリー糸というのをグルグル巻きにしてエビ?のようなボリューム感を出した擬餌針ですが、その時点で水のなかで回り易い仕様になっています。アオイソメもそうです。アオイソメのクネクネ動きに期待するなら多少大き目に針につけてやる必要がありますが、これもその時点で回り易い仕様となっています。この結果エダスがハリスに絡みついてしまいます。この状態で針にかかるのは某船長によるとウマかフグだけだそうです。で、仕掛けを上げるとお約束されたようにエダスがグルグル状態。
エダスの出し方も良くありませんでした。マダイなどの時はきちんと3方編込みをするのですが、今回は「小物、小物」と思い8字簡単結びで終わらせてしまいました。強度もありますが、接続場所のエダスの張りを保つためにも、きちんと編込むべきでした。


ウィリー仕掛けはダメということで、作戦3.に変更しようと道具箱を探したらとんでもないことになっていました。オキアミ解凍用網と仕掛けがグジャグジャに。仲がいいね〜。
作戦3.実行不能ということで作戦1.を継続しますが、早くもこの辺から気分は下降気味でした。


しかし、神様は見捨てませんでした。
・・・・・・、というか神様にイタズラされただけかもしれませんが。
暫くしてからのことでした。コマセ振って棚まで上げて置き竿にして待っていると、リールから糸がシューっと出ていくではありませんか。
(おっ!)竿を抱え気持ち煽って聞いてみるとガンガンって竿先が入り(ヨッシャー!)
船長「タイだ、タイ。大きそうだよ!慎重に!」
(分かってるってば!)

 

と、ここまでは良かったのですが、リールのドラグ調整の不安(ちょっとゆるすぎた?)が一瞬よぎり、思わずリールのスプールに親指をかけて竿先を上げた瞬間、 
オー、ノー! ノーテンション! 
チーン。
魚掛かったときにスプールに手掛けちゃいけませんよね。何でそんなことしたかって? そりゃ〜、下手だからですよ。フン。
でもね、ちょっとだけ言い訳すると、「タイがまわってきてもどうせ小物小物。ならばリールはポラリス君でいいか。」で、ポラリスをチョイスしました。ドラグは結構気にして調整する方で、この時も一応調整して船の揺れでズルっといくぐらいにしていたつもりなんですが、魚が掛かって糸が出て行った瞬間「あれっ 緩すぎたか」と思ってしまったのです。

このリール普通に使う分には私的には全然問題ないのですが、ドラグ機能は高いリールと比べて見劣りします。ドラグを回して調整できる幅が狭いのでちょっと締めるとすぐきつくなり逆に回すとすぐ緩くなり、アジャストが難しいのです。なので魚が掛かってからの調整は相当に難しいのです。
それで思わず親指が出てしまったのですが、まあハリス切られたことを考えれば、だまって走るだけ走らせてそれで外れたらそれで良しとするほうが良かったです。小ダイとかハナダイとかのイメージの予断を持っていたことも一瞬の判断、動作を誤らせた一因だと思います。
そういうこと全部ひっくるめてヘタっていうんでしょうけど。


 

という訳で今回の釣りはこの時点でほぼ終了でした。
その後60m立ちの浅場に移動して、カイワリを3枚上げましたが、船全体からみるとスソの方(船宿情報2〜13)でした。
棚取りは一部根のきついところは上から棚取りの指示でしたがそれ以外は下に落として〇mです。
最初の深場は10mでしたが、後は8m、9mでした。サバが回っていると下げる、潮が動くと上げる(というか、糸を延ばす)という感じです。

釣れたカイワリはカラームツ針で釣りました。チヌ針系ほどきれいにはなりませんが、ムツ針でもオキアミは刺せますので、浅い場所なら作戦2.はありということになるでしょう。
ただし、サバには弱いです。今日は五目釣りですから外道とは言わないんでしょうけど、小サバにかなり邪魔されました。
こういう場合にも「シンプル イズ ベスト」です。

今回の作戦もそうですが、私のやっている実験の多くは先達がいろいろと試行錯誤して捨てられていったアイデアに含まれているのだと思います。そして結局、今通用している仕掛けや釣り方があるのだということでしょう。
でも、やってみてわかること、やってみなければわからないことは沢山ありますし、何より趣味嗜好の世界ですから、人に迷惑かけない範囲でこれからも色々とやってみたいと思います。

カイワリは小型魚種の中では、本当に美味しい魚のひとつだと思います。
数は釣れませんでしたが、忘れかけていたその美味しさをまた味わうことが出来ました。
房州洲崎のカイワリ船もそろそろシーズンイン。次は正月かな?


 


 


 

2014年11月22日土曜日

入谷界隈 安ぅぅ〜!と ウマァァ〜!


明後日に予定している釣りの仕掛けを買いに、浅草方面の釣具屋さんに行ってきました。と言っても、少し大き目太軸のムツ針を買うだけのつもりだったのですが・・・。

 

「チヌなら4号ぐらい、マダイ針なら7、8号ぐらい」が、船宿さんからの情報で、指定の仕掛けは準備したのですが、ムツ針の有効性を実験したくてわざわざ買いに行きました。サイズでいうとムツ12〜14ぐらいですが、それだけのためならわざわざ遠出する必要もないのですが、その近くで夕方お約束がありましたので、散歩がてら行ってきました。

 

目的の針はすぐ見つかりましたが、たまにしか来れませんので店内をあれこれ見学。このお店狭いのですが、商品も店員さんも充実の一言です。で、みつけちゃいました。
こんなのとか、

 
遊動式外房フグカットウ





こんなのとか。


タコテンヤ



もちろん探せば他のお店でもネットでも売っていますが、この値段で売っているところを他には知りません。(値段は敢えて伏せます)

安ぅぅぅ


ということで、色々買ってしまいました。
正月用タコ漁、いつ行こうかな〜 ♪




 

この日は散歩も兼ねて、昭和通りをテクテク歩いて来ました。上野を過ぎ、入谷の交差点を浅草方面右に曲がって暫く歩くと件の釣具屋さんですが、この日のもうひとつの予定はこの入谷の交差点を左方向、根岸、鶯谷方面でした。入谷の交差点から、ちょうど釣具屋さんへの距離と同じぐらいでしょうか、鶯谷駅のそばです。

 

で、お約束はこれ。


カルビ並(並でも極く上等)



ランプ お店の自信メニュー



タン塩 やわらか〜♪




野菜も取りましょう



無煙ロースター
美味しいお肉なので弱火でじっくりがお勧めかな?




焼肉屋さんって、昔はリーズナブルな値段で美味しく食べさせてくれるお店はたくさんありましたが、最近はどうなんでしょう?って印象を持っていました。ところが、今日は良かったです。誘ってくれた方が自信たっぷりで推薦してましたので期待してましたが、期待以上でした。

ウマぁぁぁ


このお店敢えて難をいえば、時間制限があること。
本日は予約を入れて夕方開店一番5時に行きましたが、時間制限1時間半と言われ、その後、6時にはラストオーダーと宣告されましたのでゆっくりお話ししながら夕食、という形には出来ません。
うまい肉をガッツリ食べる繁盛店でした。

2014年11月16日日曜日

福は内、福は外 大原フグその2

 

2014/11/16 大原 孝栄丸

ショウサイフグ10 ウマ3

前泊の宿ですることもなくテレビをボーとみていたら、寝られなくなってしまいました。釣りの前夜は相変わらず遠足の前の日の小学生と一緒です。
言い訳になりますが、久しぶりにテレビ見ましたけど面白かったですね。侍ジャパンと大リーグの試合、阿川佐和子とふなっしーの対談、森明菜のドキュメント、もう寝ようと思ったら、錦織圭vsジョコビッチの準決勝。寝られないのもむべなるかな・・。

今回の釣りは大原孝栄丸でカットウフグにしました。孝栄丸は、師匠からの推薦で決めましたが、船長も女将さんも親切でいい感じでした。

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孝栄丸。船着き場は市場建物で少し後ろ。船の名前が陸から見えづらく(特に下げ潮では)、暗い中なかなか見つけられずに焦りました。

 


で、予約時には集合4時半だったのですが、前日「4時集合に早めます」と連絡が入ったので、余裕を持って2時に出発、大原港には2時半ぐらいに着きました。

4時ちょっと前に船長到着。電話で予約の際に右船長下で座席お願いしていましたが、「左舳1番2番に空きがでました。」
という事で左前に入ることにしました。4時半ちょっと前に全員揃い出船となりました。同志は8名、直前の釣果がペースダウンして
いた事も影響していたのでしょうか、片舷4名でゆったり釣行。

5時半前に大東沖に到着して、スタート。一投目で小型ですが型をみて、「今日はいける?」なんてにんまりしましたが、お後が続かず。2匹追加したところで、「移動します」の船長コールで夜明けの部終了。


カットウフグの要諦は、「たとえ、となりに美人がいても竿先から目をそらすな」だそうですが、明け方よく見えない中でのこの集中
は結構辛いものがありました。船には酔ったことがないのですが、寝不足もありちょっと気持ち悪くなってしまいました。

大原よりに少し戻ったところ、お日さまも上ったところで再スタート、「根があるから気を付けて」。
このポイントは朝の砂地ポイントとは違って根混じりで仕掛けロストのリスクはありますが、終始いい型が上がりました。
(とはいってもこの日は低調でしたが)

途中一瞬ですが連荘モードがあったり、ウマウマが上がったりと、低調な中にもそれなりに楽しさはありフグ10にウマ3で終了となりました。

 

1 カラしゃくりして見せたフグがエサに寄ってくる。
2 その気配を感じる。
3 そのエサをゆっくり底まで下げてフグも底まで誘う。
4 底でフグを掛ける。

この、(釣れたではなく)「釣った」という感触が何度かありましたので少しは経験値あがったかな?

他にも実験の準備をいくつかしていきましたが、結局やらず仕舞でした。
もう少し模様のいい時に試してみます。

 

沖上がり後に市場の脇でフグを捌いてくれます。奥さんから、ウマも捌きますよって教えていただき、やってもらうことにしました。

捌いている間に少し早いお昼をいただきました。
この日は山菜おこわとコンブの佃煮、それとワカメ&豆腐のおみそ汁でした。 ごちそうさまでした。

 

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きれいにしてもらって手間いらず

 

因みに船宿情報は↓。

太東沖 13m
朝暗い内は型程度で大反応を探しきれず根回りへ
型程度の所もあればポツポツ上がる所もあり外道  アカメ 3匹 ガンゾウ カワハギ  ウマ多数   タコなど
トップ 14匹

道具は、
竿 浅草オリジナルふぐ竿 外房用穂先
道糸 1号
カットウ 25号 遊動式 2本針

 

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2014年11月15日土曜日

福は内、福は外 大原フグ その1

 

2014/11/15 勝浦へ

先週の銚子に続き、今週は外房勝浦でイベントがあるということでアッシーでお伴しました。いつもは、お伴ついでの釣行の都合があるので夜中出発の忙しいスケジュールですが今回は勝浦で前泊する余裕スケジュールとなりました。
勝浦方面には、良く乗せてもらうやさしい船長の小さな船があります。
ここ最近の情報によると、港近くにシマアジが廻って来ているようで第一希望だったのですが・・・・。
今年はなぜかタイミングが合わず、3回連続でパスとなってしまいました。1回目は海の日で地域の祭礼でお休み。9月10月は台風とシケで中止。
ということで、験直しに大原のフグにいくことにしました。
「船長、次回は行くからね~」 ^^ /
外房へは、圏央道が全面開通したお陰で大分楽になりました。
アクアラインを通り、圏央道の鶴舞インターで降り大多喜街道を外房へと向かいます。明るい時間にこの道で外棒へ向かう際には、ほぼ必ず立ち寄るところがあります。
大多喜街道の途中、峠のつづら折れを下ってしばらくいくと大多喜バイパス沿いのショッピングゾーンが見えて来ます。その一角にある地元参加型ショッピングセンター。
ショッピングプラザ・オリブです。
ここにはお目当ての店が2軒あります。
1軒目は「パティーネ」。名前だけで何屋さんかわかったら相当なナニです。
花屋さん?     全然。
パン屋さん?    違います。
パスタ?      おっ! 近い。
正解はラーメン屋さんです。
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お店の構えもメニューディスプレイがなければ、cafe?って思ってしまいます。
最近のラーメン屋さんは「俺の店が何屋に見えるって? ナニ~! ラーメン屋だ~! そうよ!ラーメン屋よ!」 ってな感じの店が多くなっていますので、却って新鮮に見えます。
でも、美味しいんです。ここのラーメン。
正確にいうと、ラーメンはまあ普通かな?
じゃ、何が美味しいか? というとチャーシュー。
肉質がいいのと、(たぶん)煮上げたチャーシューを焙って一手間かけています。
この焙り加減がなんとも香ばしく、美味しいのです。
 
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(チャーシューの美味しいラーメン。シナチクじゃなく大多喜産のタケノコ)
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(チャーシュー麺は更に美味し)
 
お値段も 、「ナニ~! 高けぇだと~! ラーメン喰うのにしみったれた考えするんじゃね~!」みたいな最近のお店に比べると、とてもお値打ちです。
何度食べても飽きないスープと癖になるチャーシュー。必ず立ち寄りたいお店です。
このオリブにはもう一軒素敵なお店があります。その名は「城下市場」。
これは、何屋さんかすぐにわかりますね。そう、生鮮品を扱う比較的大きなお店です。
その中でも特に注目なのが、鮮魚売り場。
勿論、普通の鮮魚売り場にあるようなフツーに見るフツーの魚も沢山置いてありますが、売り場中央に並べられたとろ箱、本日のお勧めに注目です。
この店に初めて寄った時置いてあったのはオニカサゴ。釣り人の特権といわれていますがトロ箱にはロットで並んでいました。値段は忘れましたが産地は鳥取。外房産のキンメやクロムツも並びますが、メインの仕入れは築地らしいです。
この間は、メダイ、歯鰹、カマスなどなど。カマスは開きサイズではありません。宮城産で1本600円のりっぱなサイズです。買って帰って、軽く酢で締めて焙り棒寿司にしましたが、カマスのくせも、うまみも全部含めてとても美味しかったです。
オリブを後にして、勝浦へ。そして明日は大原へ。
東京湾、内海のフグに続き、明日は外房のフグ。福は外となるんでしょうか?

















2014年11月12日水曜日

銚子ヒラメ

2014/11/09 外川孝進丸

ヒラメ 3枚

この日は銚子でビッグイベントがあったらしく、どうしても行きたいという方のアッシーで銚子に行って来ました。
私はこのタイプのイベントには門外漢ですので、その間釣りをしてもいいというお約束でアッシーを引き受け、銚子へと向かいました。

銚子近辺には波崎や飯岡などの港もありますが、今回はイベント会場至近ということで外川港縛りで孝進丸をチョイス、ヒラメ釣りの巻きです。

外川へは東関道の大栄インターから東総有料道路経由で向かいましたが、この東総有料道路は途中交差点が何か所かありますから、特に夜間は運転には注意が必要です。

孝進丸は2艘所有の船宿ですが、この日大きい方の1号船は仕立とういことで、乗合は小さい方の2号船になりました。
このところ連日好調らしく乗合に集まった釣り人は全部で14人、いい意味でも悪い意味でも終始にぎやかでした。


釣り座は右前から3番目、出船前に道具を準備しながら、お隣の方にご挨拶。右隣の方は1か月前に70cmオーバーの大物を釣り上げたとかでそれ以来嵌まっているそうですが、大物はなかなか出ず、ソゲサイズが中心だそうです。

船長にも仕掛けのこと釣り方の事を聞きました。
捨て糸の長さは50センチぐらいにして、底から50センチから1メートルぐらい上げてやってくださいとの事。それと、最近は型が小さいので、アタリがあったらあまり待たずに少し誘いあげて合わせるようにとのこと。
食い逃げ予防らしいです。

5時半出船、50分ほど走って銚子沖スタート。風はあまりありませんでしたが、うねりがあり船は結構上下します。
そんな中で左ミヨシの方がさっそくリーリング。ソゲサイズですが抜き上げで型を出しました。この方本日の竿頭、20枚ぐらい上げたのではないでしょうか。


ヒラメは横流しで左右流し替えを繰り返し、全席機会平等にするという事を聞いていましたが、この日の孝進丸は終始前流しでしたので釣果はミヨシ席に集中しました。

で、私は?というと、開始から2時間ほどノーピク状態。ミヨシの方達がバンバン抜き上げ、フリークのお隣さんも型を出している中エサのイワシに歯形さえ付きません。流し替えで仕掛けを上げると、元気なイワシが付いて来ます。

その度に「がまん、がまん」と心に言い聞かせます。
出船前に聞いたソゲが多いという情報で、釣れても釣れなくても今日は棚を高めにしよう、と決めて終始錘を底から2mほど切ったところで頑張ってみたのです。

ヒラメは今度で3度目。1度目は東北で2kgサイズ1枚、2度目は波崎でソゲ2枚とあまり美味しい思いはしていません。
とは言っても帰ってからの後始末を考えると(ヒラメに限りませんが)数を求めるつもりもありません。
そういう訳で、今回の目標は3kgオーバー1枚においていた、というのが棚を高くした理由です。
やる気のある大型ヒラメは棚が高くても喰ってくるらしい、というのがこの日の作戦根拠でした。

それから作戦はもうひとつありました。それは、素人の合わせ下手をどうカバーするか、という事です。
「ヒラメ40」(ヒラメはアタリがあってから40数えて合わせろ)という言葉がある一方で、この日の船長指示のようにあまり待ちすぎは良くないという話もあるらしく、素人が考えるとややこしくなってきます。
そこで、この日は「基本置き竿」と、親針を向こう合わせしやすいムツ針(16号クラス)にしました。
「手持ちでヘタ合わせするよりも、置き竿で向こうから掛かってくれるのを待とう」作戦、ということです。

置き竿で棚高めで我慢。2時間を少し過ぎたころ、わだつみに願いが届きました。

それまで、ノーピクだった竿がドギュ-----ンと根本まで海面に入ったのです。
作戦成功の瞬間でした。念のため海底の魚を剥がすように大きく合わせを入れてリーリング。
開始前に「網入れは隣同士で協力して」という指示がありましたが、その時はわざわざ船長が操舵室から出て来て網入れてくれました。
ビッグサイズまでは行きませんが、いままで釣ったヒラメの中では1番のサイズでした。  お隣さんからも「いい型ですね〜」   嬉しい瞬間でした。

因みに竿はシマノの初代舳3m。ムーチングタイプで楽しい竿ですが感度はもうひとつです。

その後、作戦を継続して同型を1枚とサイズダウン1枚追加して計3枚で終了となりました。


途中、数的にはもう十分になったところで、先糸の上のサルカンにハリス出して、お陀仏になったイワシを付けたコマセ針を出して実験してみました。すると、暫くして下の活き餌ではなく上の死エサがパクリとされてしまいました。残念ながら胴体だけ持っていかれて針掛かりはしませんでしたが。
そこで実験継続していたら、船長から「空いているときなら何やってもいいけど、今日はやめて」とイエローカード出されてしまいました。

ヒラメの反応は小魚の群れの反応で判断するらしいので、とすればそこには他のフィッシュイーターもいる可能性はあるはずで、ヒラメも含め五目狙いならコマセ針はありだと思います。
ただし、船長のいうように空いている日限定ですが。

血抜き後の計量で60cm2kgが2枚、目標の3キロには届きませんでしたが、ソゲ中心の状況を考えれば納得の結果でした。

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2kgに少し欠けますが、血抜きした分目減りしています。
(因みに、血抜きはえらの付け根の太い血管一か所だけ切り、魚の心臓の力で抜くのがうまいやり方です。)

 

反省その1
よく考えてみると、釣れた時以外はイワシは完全無傷だった。
棚は少し高すぎたかも知れない。

反省その2
混んでいたせいもありお祭り頻発で持って行った7組の仕掛けは全消費した。
それは、それでいいのだが、お祭りでハリスや捨て糸を切って結び直す際に長さの確認を怠っていた。準備の際には長さどうしようか悩んだのに、その事をすっかり忘れている。 イカン、イカン。

反省その3
ムツ針は問題なく使えた。イワシの上顎にうまく刺せるか心配だったが問題なかった。これからはどんな魚でも先ずムツ針系を試してみることにする。

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2014年10月11日土曜日

ヨリフグフィーバー

ヨリフグフィーバー 

2014/10/11 浦安吉野屋 フグ

ショウサイフグ 35匹 (内 アカメ1)
先週に続き、台風19号襲来。連休後半お魚遊び予定していましたが、断念。
予定を遣り繰りして、台風が来る前の土曜日湾フグに行って来ました。

今年は聞くところによると、5年ぶりにフグが湧いているのだとか。
型は小さいようですが、数は束(100匹)超えも出ているようです。
因みに、この時期に狙う当年生まれのフグの群れをヨリフグというんだそうです。
湾フグ経験値積むなら・・今でしょ! ということで浦安吉野屋に行って来ました。

DSCN0238  吉野屋の船 フグ船は一番奥

最近の吉野屋の釣況は、フグ絶好調、ヤリイカスタート好調、タチウオ好調持続、・・・ という状況で、この日の宿は大勢の釣り人が集まって来ていました。
その中でも群を抜いたのがフグでした。当然ながら二艘出しですが、それでも私の乗った公大船長船、右側同志は14人!でした。


DSCN0243  残り席札ゼロ!大人気!



DSCN0240  林立する竿、サオ、さお

フグもほぼ素人、湾フグ未経験者ですので、仕掛けやエサはほぼ船宿純正品で賄いました。仕掛けは10号カットウの上に喰わせ針3本胴付仕掛けをつなげるのが今の時期のお勧めということです。この日は喰わせ針用のエサとして、長らく冷凍庫に眠っていたオキアミ蜂蜜付けを持参しました。結論からいうと、このオキアミは可もなく不可もなくという感じでした。オキアミでもそれなりには喰ってきましたが、オキアミだからという訳でもなさそうでした。エサ持ちが悪いのは何つけても同じだという感じでしたので、エサ付けがしやすい、つまり手返ししやすいというのが大事かと思います。その意味では、わたし的にはオキアミは、まあ扱いやすいエサでした。
吉野屋フグでは出船前に公大船長が仕掛けのことエサ付けのこと、釣り方のことをとても丁寧に説明してくれます。いちいち参考になりましたが、その中でもっとも参考になったのは「難しいこと言えば色々ありますが、先ずは悩まないでやってください。」 素人には大変ありがたいレクチャーでした。
さて、この日の釣り場は大貫沖、宿からここまでは1時間ちょっとですが、この日は朝の出船が少し遅れ、8時半ぐらいに到着しました。既に湾フグ船が集結して釣りを始めていましたが、その周りをぐるぐると回って中々止まりません。遠目に見える僚船の風景も、にぎやかという感じではありませんでした。
(あれ? フィーバーは昨日で終わり?)
なんて不安がよぎっている中、エンジン停止で「はい、やってみましょう」の合図。
一投目から早速型が出ました。
といっても私ではなくお隣の方。この方見るからにベテランさんというオーラでしたが、終日私の3倍速でフグを釣り上げていました。
終わってから、「100超えました?」と聞いたら、そんなにはいっていないという事でしたが、たぶんそれに近い釣果だったと思います。
ついでに「やっぱりアタリを取って掛けているんですか?」と聞きました。
私の場合は、朝船長のレクチャー通りに錘を底に着けて数秒待って聞き合わせするという、いわゆるタイム釣りでしたので。
それで、返って来た答えは、アタリで取ってちゃ遅い、その前のもぞもぞとかモヤモヤでかけるんだそうです。
???
さて、私は?と言いますと釣果は35匹。初回なので20いけばいいかな、あわよくば30、と目論んでいましたので目標はクリア出来ました。
さらに、ガマガエルと呼ばれるアカメフグを1匹捕獲に成功しました。
型も良く、水面でも暴れましたので仕掛けを手繰って抜き上げましたが、終始緊張の心地よい一瞬でした。
フグはクーラー氷水につけて持ち帰り、宿に到着後捌いてもらって持ち帰りますが、この日は千客万来、釣果も大漁ということで、船宿総出の作業となっていました。
結構待たされましたが、そうした時間も湾フグフィーバーの情景ということで満足して帰ってきました。

DSCN0241  嫁ぎ支度順番待ちのフグたち

DSCN0242  はみ出しているのがアカメ

道具については、まだ言及できるレベルに無いので省略。
仕掛けとエサはその関係も含め理解できたので次回は基本自作持参を考えたいと思います。因みに船宿カットウ仕掛けは10号で350円。アカエビエサは1パック500円でこの日は3パック使用。最後30分残してエサが無くなり試合終了にしましたのでエサについては箱買いでもしてこないと間に合わないかも知れません。

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2014年9月29日月曜日

海もいいけど、たまには山も


2014/09/28信山~高尾山縦走 


  
久しぶりに山に行きました。山といってもお気楽な高尾山、前回行ったのは2年前になります。

その時は高尾山から陣場山まで縦走し、そこから下ってバスで高尾駅というコースでしたが、縦走路がほぼ杉森でやや退屈な感じがしましたので、今回はその間にある景信山~高尾山コースにして、縦走路をショートカットしました。

当日朝、730分位に高尾駅着。都内のコンビ二でおにぎりと水買って持っていきましたが、駅には一言堂というお店が併設していて、おいしいパンやおにぎりが買えます。このお店のことは、前回行った際にインプットしたはずでしたが、すっかり忘れていました。


8時12分発小仏行きバスに乗り、終点まで。バスは2台出ましたが、最後の方は溢れで次便回し、結構混んでいました。
8時半登山口着、しばらく舗装道路が続き、標識に従い登山道に入り景信山を目指します。
最初の目標景信山は9時半に到着。ここは休憩所が整備されていて便利なようでした。ビールも冷えていてそそられましたが、がまん。10分ほど休憩、息を整えて高尾山目指して出発です。



 












「景信山から富士山を仰ぐ」



ここからは、基本下りです。もちろん小仏峠手前からや、高尾山山頂手前からは登り道になりますが、高尾山から景信山目指すよりも大分楽です。
気候も良く程よく汗ばむ程度の気温だったので、ほぼ休憩なしで高尾山頂まで辿りつきました。

実はこの間バカをやってしまいました。途中思わず走り出してしまったのです。以前富士山登ったときに砂走りを駆け下りた記憶がフッと甦り、駆け出してしまったのです。高尾山系の登山道はそういう道ではありませんから、(いつか転ぶ、いつか転ぶ)と思いながら。で、結局最後は転んでしまってチャンチャンとなりました。転んだ場所が粘土質の所で軽い打ち身で済みましたが、階段道や根が出ているところだったら大怪我していました。

良い子は絶対マネしてはいけません。



高尾山は登山ルートが沢山ありますが、今回山頂からの下山は薬王院を辿るルートにしました。この道は久しぶりです。しかも上から下に境内を下り最後に山門を通り門前に通じるのは初めてのことでした。

境内を歩いてお賽銭あげて手を合わせたりしていたら、昔ここでムササビ観察会に参加したことを思い出しました。暗闇の空、係の方が赤色ライトで示す方を目を凝らして見ていると一瞬何か影が空を舞います。今になって思い出すと、随分不思議な体験でした。

まだムササビはいるんでしょうか?



下山の最後にケーブルカー駅で名物の天狗焼きを食べました。1個160円。

形は天狗の顔を象り、人形焼きを大きくしたような。溶いた粉に餡を入れて焼き上げるレシピはたい焼きや大判焼きのようですが、食べた食感で一番近いと感じたのはモナカでした。

モチモチよりはサクサクした食感です。多分粉に炭酸ガスが入っているのでしょう。餡は黒豆をベースにしているようで、珍しいと思います。お味は好き好きというところでしょうか。

まあ、私の場合、基本甘いものはあまり好きではありませんから。

(余談 下高井戸のたつみやのたい焼きは好きです。)


                      「車窓より眺む山女子」


さて、今回の登山の目的のひとつは新しいオモチャを試すことにありました。
オモチャの名前は my tracks

gpsログを取得して移動軌跡データを記録するアプリです。高度も記録されるようでどんなものか試してみたかったのです。

ログデータをgoogle map google earthにマップして軌跡を確認することが出来ます。
特に、google earthと連動させると、すごいことになります。




これは結構面白いです。
最初の景信山の山頂手前から速度が落ちている様子(無理してへばっている様子)とかよくわかります。

アウトドア必携アプリって評判も、ナルホドです。


ところで、前日の927日、またとんでもないことが起きました。
木曽の御嶽山が噴火して、大勢の方が山頂に取り残されてしまいました。噴火活動が続く中、標高3000mに及ぶ現地では空からも陸からも救助活動は困難を極めているようです。一日でも早い救出、救助を願うばかりです。