2015年1月12日月曜日

ヤリイカ泳がせ!  ただけ・・。


今年の釣り初めで、勝山港萬栄丸からヤリイカに行ったことは、先のブログで報告しましたが、実は当初狙っていた釣りものは同じ萬栄丸からの「VIP泳がせ」でした。

 

「VIP乗合ヤリイカを釣ったら即泳がせ ゆったりとVIP気分です」(萬栄丸釣果ブログより)

 

ところが、年末予約の電話を入れたらこのVIP泳がせ釣りは年内一杯で終了しますとのことで、急遽ヤリイカに変更した訳だったのです。ところが、ところが、年が明けたら少し延長しますという告知が出ていて飛びつきました。

 

ヤリイカ泳がせという釣りは、最初にヤリイカを釣ってからそのイカを生き餌にして、真鯛や青物を狙います。生きたイカを丸呑みしてくる魚ですから釣れる魚は大物になるという事と、生きたイカという大型魚にとって魅力的なエサを使いますので釣り方は至って簡単というのが魅力です。こうした生き餌を使った大物釣りは別名ハモノ釣りともいいます。
ヤリイカ船でも、四隅を条件にやらせてくれるところはありますが、素人には中々敷居が高く、こうしてVIP船と称して専用船を出してくれる船宿がいるわけです。

 

大型船で12人限定、どの席でも泳がせ釣りが出来、しかもヤリイカ竿と泳がせ竿2本同時に出してもOKということです。
とってもお得感がありますが、ヤリイカは群れを追いかけて、船の移動-群れ発見で停止-投入-群れがいなくなったら巻上げ-移動 を繰り返す忙しいスタイルである一方で、泳がせはじっくりと獲物を待つ釣りで双方は全く逆のスタイルの釣りものなので釣果的には大漁を狙うのは難しいと思います。そういう意味で御大尽釣りということかと理解しています。また、人数×2倍の竿が出ますのでお祭りは普通の釣りより多発するということも覚悟する必要があります。

 

そんな訳でなるべくいい席(釣れるというより、お祭りしないという意味で四隅希望)を取るべく、夜中1時に出発3時に到着して席札ボード見たらば、四隅のうち左前が残っていてゲットすることができました。

 

5時少し前に船に灯りがともりしばらくして受付開始。スタッフが慌ただしく準備する中、受付を済ませ荷物を積み込み道具の準備。2本竿ですから準備は結構かかります。ちょっと悩んだのは泳がせ竿を出す位置。出来るだけ前にセットしたほうが、お祭り回避になるのはわかっていますが、船の舳先はせり上がっていて波があろうものなら本当に怖い場所になります。
で、後ろの右前の方が出しているほぼ同じ位置にしました。気持ちちょっと前ぐらいの位置です。でも、結果的にはもっと前に出せばよかったと思います。

 

6時15分出船、45分ほどかけて洲崎沖に到着、7時ヤリイカの部から開始です。
船長から、「ヤリイカ釣れたら、泳がせ始めて構いません。後はイカやるのも泳がせやるのも自由です。両方やっても構いません」
「サバはあまり回っていない様なので直結持っている人は直結もやってみてください」ということで14センチの直結でスタートしましたが、乗りません。まわりはポツポツと乗り始めていますので結構焦りました。正確にいうと乗せられませんということで、この反省は後述します。

 

潮回り3度目ぐらいでやっとヤリイカゲット。その後2杯追加で3杯ストックできたところで泳がせ開始です。
泳がせの仕掛けは、ハリス3m親針孫針の2本針、錘はイカと同じ150号で捨糸無し。
期待を込めてイカを海底に送り込みます。棚は底から4-8m位とのことでした。
同じころ、隣で仲乗りさんが客の手伝いでイカを投入しましたが、暫くしてその竿先がフワンフワンとし始めました。
「来た、来た」
で、その竿先を注視していると、ズドンと竿が入りました。そこで竿をキーパーから外し満を持して合わせを入れます。
しかし、外野の私の目にもはっきりわかりました。 
無反応が。
食逃げされたようです。

 

時を同じくして、そのお隣さんの竿も入りました。そして、こちらはうまく針掛かりしてファイト。
振り回され方からほぼ青物確定でしたが何が上がってくるかと観戦していたら、1m級の大きなブリでした。
(時合い到来! 次は誰番? 多分俺。)船中の誰もがそう思った瞬間でした。
勿論私もそう思いました。
棚も取り直しました。

 

でも、それだけでした。
この日は、他には右舷の方が40-50cmのムツを釣り上げただけでした。
2本竿はお祭りも多く、ヤリイカストックが6杯になったところで、泳がせ専念隊になりましたが、上がって来るのは付けて降ろしたイカだけで付録が付いてくることはありませんでした。

 

釣況的にはあまり書くことはありませんが、今回は色々試したことやわかったことや教えてもらったことがあるので備忘録に残しておきます。

 

<イカ釣りについて>
・前回の反省で11cmツノの直結は止め、14cmツノに切り替えた。ツノが大きく頑丈で、そこそこアタリはあるので私レベ
ルではそれで正解と考える。
・底周辺にいるヤリイカを釣るためには、仕掛けが底を這うイメージがいいのではないかと思っている。勿論着底後の一瞬だけではあるが。着底後にすぐ合わせを入れるのではなく、中錘の沈力を利用して糸を送り仕掛けを這わせるイメージを作る。
ただし、ヤリイカで中錘を使うためには、微妙なアタリをきちんと取れなくてはならない。
・ヤリイカ釣りはアタリを取れるかどうかが最重要で、これが同じ場所で釣れるスルメとの違いだと思う。スルメはグイグイ引いてくるのでアタリは取りやすい。
このアタリの取り方は、いい竿を使うのに超したことはないが、大事なことは竿に応じた取り方をするということ。
今日は泳がせで比較的ノンビリしていたので隣にいた中乗りさんの釣り方眺めたり、話聞いたりしたが、なるほどと合点がいくことがあった。
明かしてしまえば当たり前過ぎる話なのだが、竿先を出来るだけ頭上まで持っていき竿先が最も敏感に動く状況にするということ。つまりそれで、か細いイカの引きを取るということ。そして、きちんと頭上まで上げないと判らないアタリがあることも今日わかった。

 
<泳がせ釣りについて>
・今年は大型魚も狙ってみたいと、ワンピースグラス竿を買った。高級ブランドは手が出ないのでgokusupeの150号負荷220cm。舳で使った感じはちょっと硬い感じもしたが、贅沢言わなければ十分だと思う。
どんな竿がいいのか中乗りさんに聞いたら、何でもいいらしい。彼の好みとしてはマダイからヒラメ狙いのムーチングタイプ。根本から曲がるのが好みということ。お客の世話が仕事なので釣りは合間事なので置竿主体になる事も柔い竿を好む理由とのこと。因みにイカも柔い竿でやるらしい。

 
・仕掛けは去年のマグロカツオ用に作った仕掛けとカモシ用に作った仕掛けを転用した。
元々付けてあった針を孫針にしてその上に移動式の親針を結んだ。
親針はヒラマサ12-14号位にPEライン(4-6号ぐらい)をダブルラインにして先ずは外掛け結びで結束。
ダブルラインの一方でチモトを5、6回編み込む。
これを元の仕掛けに結ぶ。結び方は元ハリスにPEダブルラインでクロスで10数回巻き付けていく。
この際隙間を作らずしっかり巻くことがポイント。
巻きつけたらば堅結びで仮留めした後、残ったPEラインで編み付けして端処理して完成。
このクロス部分を指で詰めて縮めると結束が緩み移動可能となり、クロス部分を伸ばすと固定される。
釣れなかったので、まだ未完成だが、少なくとも生きエサ付けるまでは合格。
イカのサイズはバラバラなので、私のような数少ないイカで遣り繰りしなければならない場合にはこうした移動式は必須だと思う。

・イカの付け方は中乗りさんから注意された。親針はエンペラ付近に刺しこれは間違っていなかったが、孫針の位置。
水管付近に打っていたら
 「それじゃ死んじゃうからだめ」
 と言われ、刺し直されたのは水管の裏側、目と目の間の位置。
 それと、そこに針刺そうとすると、ヤリイカもスルメ並みに抵抗して齧ってくるのでグローブは必須。

 ・一緒に連れたスルメからは隔離しておくこと。スルメはヤリイカを齧る。

  生きを良くしておくために、サバなど他の魚との混泳もNG。

 

2 件のコメント:

  1. 満留和さん お疲れ様でした。
    イカさんの寒中水泳大会だったということで。。!(^^)!
    イカは私は殆ど行ったことないのですが、今年は
    是非行きたいと思っています。
    爆釣りの雰囲気ありましたら、是非お声掛けください。<(_ _)>

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  2. 汐留さんコメントありがとうございます。
    釣果を求めてはいけない種目ということで、結果はまあ予定通りでした。
    イカは帰ってからも手間要らず、料理のバリエーションも広いので私好みです。
    イカ模様、目に留まる情報があればお知らせします。

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