2015年2月14日土曜日

アジ のち ナンチャッテハモノ

アジ のち ナンチャッテハモノ

2014年2月14日
船宿 浦安 吉野屋
釣果 アジ20匹 マトウダイ1匹 他トラギス、サバ、チビシロムツ   

-日にかけて出張予定だったのですが、日程が変更になり日帰りですませられそうになりました。
先哲のたまわく、 “TIME IS MONY
時間は有効に使うべきです。

真っ先に頭に浮かんだのはヤリイカでしたが、好漁が続いている勝山、州崎方面の船は既に定員締め切り。
では、では、のんびりと、好き勝手なこと出来そうな釣りへと趣向を替えて浦安吉野屋へ行って来ました。湾奥で漁場までの移動時間にハンディキャップはあるものの、週末ともなると多くの釣り客で賑わう人気の船宿です。
混んでいたら諦めるつもりで、色々好き勝手なことを楽しむための道具を揃えて、少し早めの朝5時頃到着。既に沢山の人で賑わっていましたが、アジ船の釣り座ボードはまだ1人右舳のみ。
(ウヒャーシメタ)
迷わず右艫の札をゲットしました。
でも、この選択はこの日の事で言えば失敗でした。北風を受ける冬は東を向く右舷、特に右艫は東南角地で好立地のはずだったのですが、この日は西風。右艫は北向きで寒かったです。
 “天気予報、よく見るよろし。”
釣り座は外しましたが、この日のアジ船は結局4人、各々四隅で大名釣りとなり、これは目論み通りとなりました。

(あちこちで好漁の情報が出ているヤリイカ、いつまで経っても喰いが止まらない太刀魚、開幕スタートのメバルなどに釣り客が集中してくれればアジ船には余り客は乗らないんじゃないの?)
(それと、最近アジの漁場は久里浜金谷方面みたい。きっとアジ以外にもいろんな魚いるよね!)
(取り敢えず、アジ目標20匹。で、20匹になったら、ハモノ狙い開始ウヒヒ!)

というのが本日の予定でした。

7時定刻に出船。左舳先には有名な常連名人さんが鎮座しています。皆さんアジ狙いでサオ1本のところに私だけ2本、「生意気な-」とか言われないかとドキドキでした。
1時間半ほどかけて久里浜沖到着。潮廻りして「ハイ、やってみてください。水深は90m」で開始です。

アジ釣りの開始直後で一番大事なことは、せっせとコマセを撒いてアジの足を先ずは止めることでしょう。ということで、最初の2投3投は間を短くコマセを打ち返しました。
で、思惑どおりアジの足が止まったのでしょうか。4投目で1度振って反応無しでビシを再度海底に落した瞬間、グンと竿先が入りました。結構引きが強く、クロダイ?とか思いましたが姿を現したのは40センチのデカアジでした。

暫くして、船長見切りをつけで小移動。向かった先は少し南に降りた金田湾沖。
ここはちょっと潮がきつく道糸が流されます。こういう場合、ビシが一度着底してから少し底を切って再度ビシを落して底取りをするのが定石ですが、それでも流れるような状況です。そういう時には狙った棚でコマセを振ってそのまま様子を見るのがいいようです。潮の流れでビシの位置と針の位置が既に同調しているという見立てです。

潮が流れて魚の喰いは立っていますし、釣り人4人でお祭りリスクはほとんどありませんから、こういう状況でどれぐらい数が伸びるかが上手い下手の分かれ目になります。
次の移動の時に左舳先の名人のところ実にいったら、既に軽く20匹は入っていました。
流石です。
えっ、私ですか?
私も釣りましたよ。名人と同じぐらい。バラシとか外道とか入れればの話ですが。
棚を底から2-3mで探っていると、最初はトラとかチビムツとかが掛かりました。棚が低いのわかりましたので、少し上げたらアジが付いて来ました。が、取り込み目前でポロポロ、巻き上げ途中でもアレー?が2度3度。
やっと三角関数に気が付いて棚を高めに取って、巻き上げのスピードを少し早くして、やっと船にアジがあがるようになりました。
第二幕金田湾の部ではやっとツ抜け。まだ目標の半分です。
それと、1匹目ほどではありませんが食べごろサイズですが、欲しいアジよりやや大型でした。

第3幕は金田湾から東の大きく移動して保田湾沖でした。
先ずはアジ20匹釣ってからと思っていましたが、妄想に駆られて仕掛変更。
3号3mにチヌ4号2本針。餌は前回余ったオキアミと去年暮れに大人買いしたホタルイカ。
(さー、何が来るかな? アマダイ?マダイ? )
が、反応なし。上げてみるとオキアミ無し。ホタルイカは目ん無い千鳥で戻ってきます。たぶん口の硬いベラとかフグの仕業でしょう。でももしかしたらイシダイかも知れないし、と思い何度か打ち返しましたがノーヒット。

そんな中、コマセも効いてきたみたいで船中アジが釣れ始めました。しかも私の希望サイズの小型がぞろぞろと。
この時の水深は100mを越えていましたので、オキアミやホタルで外道とのやり取りはいかにも効率が悪く、結局仕掛を元のアジ仕掛けに戻してアジ釣り再開です。

私にもすぐ来ました。15-20センチ弱の良型?がゾロゾロと。
で10匹たまったところで、操舵室にご相談に上がりました。
まるわ「すみませーん。 泳がせやってもいいですか?」
船長、魚探を覗いて、
船長「何もいないよ。ヒラメぐらいかな。 後はサメ。」
まるわ「じゃ止めようかな。」
船長「いいよ。やっても。」

なんか変な感じで肩押された様な・・・。
でも一応許可いただきましたので、釣り座に戻り準備、準備。
別途ロッドキーパーセットして、泳がせ仕掛つけてアジに顎掛けして錘は130号に合せて海の底にスルスルと落してやりました。

この竿、今年の狙いのカモシ用にヤフオクした竿ですが正月にヤリイカハモノでスカ喰らいまだ魂が入っていません。
ハモノ、まだ釣ったことはありませんが、釣り方は知っています。
放置です。

ということで、仕掛を底から3m切ってセットしたところで、再度アジビシ投入。
底を取って、ビシを振ろうとした瞬間、ハモノ竿の竿先がブルブル震え始めました。

えっ!手前祭り?

そんな早くアタリが来るとは思っていませんでしたので、ビシの仕掛とお祭りしちゃったのかと思い、速攻でアジの仕掛を回収しましたが、どうもお祭りではないみたいです。
回収している途中で2度ほど竿先が入りました。
でも、まだまだ、という感じでしたのでアジ仕掛を取り込みながら様子を見ていると、動きが無くなってしまいました。

あれー、食い逃げ?

まだ付いている可能性があるので、ゆっくり大きく合せを入れてみました。
すると、・・・グングンと引いてきます。
乗った-----!!

フォースマスター3000スイッチオン。
んーーーーーーーん。生物はいる。でも引きが弱い。

船長が言っていたアレ?

嫌な予感が頭を過ぎります。

しかし、 姿を見せたのは、サメではありませんでした。
と言って、ハモノとは呼べない魚でした。
それは、


マトウダイ。
口からアジの尻尾がはみ出していました。

サメではありませんでしたが、騒ぐほどのことでもなく、静かに自分でタモ入れて掬いあげました。
勿論、気分は (釣れたじゃん! さあ、これからこれからでした。)

が、この日は、その後も結構餌のアジが逃げ回る所謂前アタリや、魚がアジを加える引き込みが何度かありましたが、ズドンと入ることはありませんでした。
結果はマトウ1枚に終わりましたが、結構ドキドキして楽しめました。

帰り航路のキャビンで名人から、聞かれました。
名人「いくつ釣れた」
まるわ「20。 途中から泳がせやってました。」
名人「だめだよ。泳がせなんか釣れないよ。」
まるわ「マトウ1枚なんとか・・」
名人「・・・・・・」 (軽蔑の眼差しが痛かった。)

船宿釣果は 20-66
スソは私。頭は名人でした。
カモシ用にヤフオクしたゴクスペ1ピースロッド、一応魂入れしたことにします。




(備忘録) アジ仕掛考
良く、「アジは目がいいのでハリスを見切る。だから細ハリスが有利。」という話を見たり聞いたりしますが、本当でしょうか?私はこの話は信じていません。しかしながら、確かに細ハリスの方が有利という現実があります。これはアジに限らずタイ族やイサキなんかも細ハリス有利で、特に喰い渋りの時はハリスの太さで喰いが変わってきます。
では、細ハリスの効用は何なのでしょうか?
私はこう考えています。
アジは餌を吸い込んで食べますが、この吸い込みの吸引力はアジの餌に近づくスピードと口腔の大きさなどによるものと考えられます。同じアジでも喰いが立つなど動きが活発な状態では吸引力が強くなり、逆にあまり動かない状態では仮に食餌していたとしてもその吸引力は弱いものと考えられます。
一方、仕掛はアジのこの吸引力の抵抗になります。針の重さ、大きさ、糸の張り具合や反発力などが考えられます。糸が太いということは、この反発力が強くなりアジの吸い込みに大きく抵抗することになる、というのがアジが太いハリスを嫌う状況ではないかと考えています。
そして、こう考えると他の魚種でも同じ理屈が成り立ちそうなことがわかります。
例えばマダイでは、コマセマダイの場合ハリスの太さはとても重要なファクターですがこれも、その時のマダイがどの程度の吸引力でオキアミを喰ってくるかということがポントになるからではないかと思います。
同じマダイでもアジやイカなどの生き餌を付ける場合には、その食餌は吸引ではなく歯を使ったbiteなので、糸や針の太さ大きさ(つまりはそれらの抵抗)は無視できるということだと考えられます。
青物やマグロ、カツオはどうでしょう。これらの魚種はかなりスピードが速いのと体長があるので相当の吸引力があると想像できます。なのでそれに応じてハリスを太く出来るということだと思います。だたし、ここに書いた理屈が正しいとすれば、青物だろうがカツオ、マグロだろうが、ヒットだけを考えればハリスは細いほうが、針は小さいほうが有利といえそうです。

餌の食い方がbitevacuum
吸引力(=口腔サイズ × 泳力)は強いか弱いか

によって仕掛を最適化できないか?という話題でした。




























2 件のコメント:

  1. 満留和さん お疲れ様でした。マトウのサイズはいかがでしたか??
    土曜日、猿島沖にて緑の吉野丸お見かけしましたが、乗っていらっしゃいま
    したか!(^^)!
    私も外房のイカは行きたいですよ。。。思案中です。

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  2. コメありがとうございます。
    マトウ35センチぐらいです。唇伸ばすともっとありますが^^
    その日朝一で釣ったデカアジとほぼ同じサイズでした。

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