2016年2月4日木曜日

3年越しの狙いもの大カマス

3年越しの狙いもの大カマス

2016/02/03片瀬渚丸 アカカマス


相模湾の大カマス、一回やってみたいとずっと思っていました。
どれぐらい?
3年ぐらいです。
毎年、今の時期に江の島の御用があるので大カマスやってみようと予約はいれるんですが、シケ、カマス終了、シケとご縁なし。
今年も1月の終りに予定して、引掛け仕掛け作って準備していたら時化。
これで諦めたら一生縁がないような気がして、お仕事のお休みいただいて平日釣行してきました。
ここのところ、週中好天週末悪天候が続いています。

向かった先は片瀬港渚丸。大カマスこだわりの船で、去年カマス引掛け釣りのムーブメントを興したのはこの船の雨宮船長が先駆者らしいです。

本日は片舷4名で合計8名、満留和は右前から2番の胴の間。
朝、出船前に船長から釣り方教わり、さらに二宮沖までの道中キャビンでベテラン常連さんにも釣り方教えていただきました。
餌釣りは、餌を落として喰わせるのが基本だそうで、棚上から少しずつ落としてはゆっくり聞き上げてまた落とすの繰り返しでアタリ棚を見つけるのが最初のポイント。群は上下に広がっているがアタリ棚は意外にピンポイントで、早くそのポイントを見つけてそこ中心に探るのが効率的ということです。アタリはガガッときたりモゾモゾときたりと色々だけど早合わせは禁物で、アタリがあったら静かに聞き上げて竿が入った瞬間に合わせを入れるのがコツ。合わせが遅れるのもバラシやハリス切れの原因になるそうです。
引掛け釣りは棚上から落として棚下まで探り、棚上まで電動巻き上げしてまた落とすの繰り返しということでしたが、お聞きした常連さんは風情がないから引掛けはやらないということでした。

魚の群が固まっていれば引掛け有利、ばらけていれば餌つり有利、日によっても状況は違い、その日のうちでも時間によって変わるんだそうです。最近の傾向は序盤と終盤は引掛け有利かな?ということでその状況は船長がアナウンスしますとのこと。

ゆっくり走って漁場へ到着すると既に湘南の船が終結していてその中を縫うようにポイントを探り
「はいどうぞ。準備のできた方から始めてください。」のコールでスタートしました。

最初の棚は160mから180m、水深は200m。
みなさん最初は餌釣りからスタートでしたが、満留和は自作カットウサビキ3本針胴付仕掛けでスタート。
今回、平日強硬した訳は自作カットウを無駄にしたくなかったのとその良否を確認したかったためです。釣果目標は直前の船宿情報が下り気味だったので3本。
カマス釣りってそんな簡単に釣れないと思っていましたが、開始早々両隣の方が餌釣りでポンポンとジャンボサイズ抜き上げています。

カットウ実験優先なんて意気込んで始めましたが、それを見てあわてて仕掛け船宿の餌釣り仕掛けに交換してサバ餌つけて再投入。
棚上から少しづつ探していったら174mでガガッときました。ゆっくり竿あげてグンとはいり、教わったとおり合わせを入れてどうやら魚が掛かったようです。
巻き上げは遅いとばれたり切れたりする事があるそうでやや早目で巻き上げてきて先ずは1匹目ゲット。巻き上げ途中は(バレないで、バレないで)のお祈りと(174m、174m)の呪文の繰り返しでした。」

呪文のお蔭で、その流しで2匹目をゲットすることができました。
この辺りでは正直(カマス餌釣り、簡単じゃね?)と思ったりしたのですが、その後はアタリ棚がわからなくなったり、アタリがあるのに餌だけ取られて掛けることができなかったり、途中でバレたりと、悪戦苦闘モード突入でした。

それでも何とか3匹めをゲットし、目標達成しましたので再度仕掛けをカットウに交換して自作仕掛け試験再スタートしました。

気が付くと両隣の方どちらもカットウに変更しています。
船長のアナウンスはありませんでしたが、常連さんは船団の密集具合とかで群の固まり具合を探っているようでした。

で、その自作カットウですが、まあまあポチポチと5匹釣れました。
少し改良の余地はありましたが、そんなに悪くないかなって感じです。
でもお隣の舳の方は結構なペースで数を伸ばしていってましたし、それよりすごかったのは目の前にいた平塚s丸の胴の間の方。入れ食いみたいなペースで釣っていました。

落として上げて引掛けるだけですから、そんなに差がつかなくてもよさそうなものですが、船の上ではその違いがわかりませんでした。
ペースの違い以外に気が付いていたのは、引掛けはスレ掛りが多いはずですが、引掛けで釣れた5匹の内スレ掛りでつれたのは1匹だけで後の4匹は口または口元に掛かっていました。
舳の方は腹とか尻尾とかに掛かったカマスを結構釣っていました。

港についてから船長に「引掛け釣りってコツとかあるんですか?」って尋ねたら、ナルホドでした。

引掛け仕掛けというのは鉄砲の玉みたいなもので、魚が気づかないうちに掛けてしまう、だからスピードが大事なんだそうです。スピードつけるためには指示棚より少し上から初速をつけて落とすこともコツなんだそうです。

私は、イカ釣りのように仕掛けを魚にアピールして寄ってきた魚を掛ける、というイメージで考えていたのでサミングしてブレーキかけたり、棚の中でストップ・アンド・ゴーをしたりと、船長の云う事と真逆のことをやっていました。

見せて掛けるという考えが全く間違っている訳ではないのでしょうが、(つまり口元に掛かっていたというのはそういうことかと思います)、引掛けの元々の狙いからはズレていたみたいです。

カマスは全国的にも生息場所が限られていて、そのため生態の研究もあまり進んでおらず謎が多いんだそうです。船釣りも大カマスに限っていえば関東では相模湾に限られているようで、釣り方の工夫もまだ発展途上のような感じがしました。

船長が港で、引掛け仕掛けのニューバージョンが出来上がったといっていましたが、暫くは進化がつづくんでしょうね。

春に去年のような引掛けフィーバーが来たら、また行ってみたいですね。

カマス 






自作カットウ






道具
竿 がま船タイドスターヤリイカ205
リール magmax500    PE4
仕掛け 餌釣り 船宿仕掛け(スペック忘れた 丸海津やや大きめ三本針 ハリス多分5号40cmぐらい)
     引掛け 自作カットウ3本~4本 胴付
     錘 150号 

釣果
大カマス  8匹
サバ 1匹
スルメイカ 1杯


メモ
・引掛けやる場合には竿はイカ竿では固すぎる。バレが多くなる。
・カットウは魚に見せる訳ではないので装飾は不要。カットウ針が仕掛けの進行方向に垂直に向いて
 いることが大事。


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